【銀魂】私の家族は真選組 (ページ12)

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門ページ12

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「―――ただいま戻りました」

「遅かったなA。ちゃんと職務全うしてきやしたかい？」

屯所の門をくぐると総悟さんが傘をさしながら立っていた。

「総悟さんとは違って私はサボったりしませんからね」

「何とでも言いやがれィ。――ところで傘はどうしたんでィ？」

ずぶ濡れの私を見て不思議そうに訊く。そりゃ誰でも不思議に思うよね。

女の子に貸しました、って言ってもいいんだけど……言ったらアンタ馬鹿じゃねェの的な視線を向けられそう。

自分でももうちょっと良い対処法があった気がするし。

「色々あったんですよ」

ここは取り敢えずはぐらかすことに超したことはないだろう。

私の返答に興味が失ったのか総悟さんはふーん、とつまらなそうな返事をした。

そして何かを思いだしたらしくワザとらしく手をうった。

「そうや土方さんが会議やるから急いで集まれって言ってやした。Aも急いでくだせェ」

「そういう事はもっと早く言って下さいよ」

「遅れたら土方さん怒るだろーなー」

いちいち棒読み加減が腹ただしい。

「今行きます」

傘を回しながら歩く総悟さんの後を早足で私は着いていった。