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真摯に想いを伝えたい ページ26

夢追と美乃は事務所で打ち合わせを行っていた。
その内容は、2人の交際発表についてだ。
ライバーへの公表はすでに済んでいる。問題は、リスナーへの公表についてだ。

何せ、付き合ってから既に1年が経過している。本当ならば付き合い始めて3カ月経過したタイミングで公表するつもりだったらが、事件のこともあり延期になってしまった。
つまり、リスナーに事実を黙っていた時間が長すぎるということだ。

2人のリスナーに、所謂「ガチ恋」と言われるリスナーも少なからずいる。問題は、Vtuberに対して未だに冷たい発言をする層だ。そういう視聴者から理解を得るのは難しい。風当たりが厳しくなるのは覚悟しているし、運営も何かあれば協力すると約束してくれた。

それでも、できれば多くの視聴者を味方につけたい。

「どっちみち、リスナーへの発表は突発的なものになってしまいますからね」
『発表が遅くなった理由は、事件が起きたせいなんだからそのまま言えばいいよ。私はそれで平気だし』
「既に同棲してることはどうするのさ」
『事件のことで私がまだ情緒不安定だったから、一人にするのは心配だからって言えばいい。事実だし』
「そうだけど…美乃のことを理由にしすぎてて嫌なんだよ…」
『事実なんだから仕方ないじゃん。ただでさえ嘘ついてたんだから、発表は全部真実と事実を言わないと』

全て事実だ。事実である以上、発表配信ではそう言うしかない。夢追も頭の中では理解している。

「美乃に集中砲火しそうで嫌なんだよ…」
『それで私が病んだらそれを証拠にして法廷オフコラボ開催だよ』
「何でそんなに強気なの貴女…」
『翔さんと皆がいるからだよ』
「…はぁ〜」

「あの〜。話終わりました?」
「すみませんスタッフさん何か2人で話し込んじゃって」
「いえいえ、ごちそうさまでした」
「え?」
「さて、日付ですが土曜日の夜21時で良いですね?」
「そのままスルーですかそうですか」
『はい、それで大丈夫です』
「美乃もスルーするのね…僕も大丈夫です」

「はい、それでは今週の土曜日。頑張りましょう!」



「短くても半年は風当り強いよ。本当に大丈夫?」
『死にかけるようなことがなければ問題ないよ。翔さんこそ平気?』
「本当、ここ1年でメンタル強くなったなぁ。俺も平気だよ、美乃も皆もいるからね」
『パクリですかぁ〜良くないよ翔さん〜』
「おふざけする口はこれかなぁ?」
『いたたたたた!』

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作者名:ヨッシー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/zyoui1/  
作成日時:2023年6月11日 15時

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