ある男の願い ※背後注意 ページ22
※背後注意です
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コラボも終わり、ライブハウスから自宅に帰ってきた夢追に美乃は抱きしめられる。急にどうしたのかと問えば、触れたくなったから、なんて返答が返ってきた。
「明日…休みだったよね?」
『そうだね』
「急でごめんだけど…良いかな?」
『そんな気分になる程のコラボだったっけ?』
「いや、ただ美乃に触れたいだけ…なんだけど、その、無理なら」
『良いよ』
「…!ありがとう、行こっか」
2人で一緒に眠るベッドに上がり、そっと唇を合わせる。
喰らうというよりも、ただお互いの存在を確かめ合うような行為に近い。
決して自分に依存はさせない。夢追はずっとそうならないよう気を張ってきた。
美乃が悪夢に魘された日、以前彼女は錯乱して体を交えることを要求してきた。別のものに意識を割けば、痛みは緩和されるだろうが、当然夢追はそれを止めた。快感で感情をコントロールしてしまったら、もう戻れないと。
ちなみに、美乃はこの出来事を覚えていない。まだ心の傷が深く、魘されることも多かったからだ。
だから夢追は行為をするときに、一等美乃を大切に扱う。
自分に依存しないで、自分の道を歩いてほしい。これは、依存させるための行為ではないと。
「痛くない?平気?」
「んっ、へいき」
彼女を愛しながら、夢追は願う。
どうか、これ以上彼女が苦しみませんように。
どうか、これ以上彼女が魘されませんように。
どうか、これ以上彼女の自由が奪われませんように。
これからも、彼女の
これからも、彼女の息がしやすい世界でありますように。
どうか、彼女の帰る場所が自分で在り続けますように。
「好きだよッ、すきッ」
「わ、たし、もっ、あっ」
これは、一人の女性を支えきる手段を見つけられていない、矛盾を抱えた非力な男の願い。
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本当は昨日の夜に更新しようと思ったんです。
寝落ちしただけなんです。ユルシテ、ユルシテ…
最近仕事でモチベが上がらなくて…
たくさん高評価していただけるとめちゃくちゃ嬉しいし、モチベ上がるのでよろしくお願いします!
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作者名:ヨッシー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/zyoui1/
作成日時:2023年6月11日 15時