検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:39,741 hit

第47話 ページ5

特級呪霊と呪詛師について何も知らない加茂に、Aと伏黒が情報を伝えた。狗巻は隣で咳き込んでいる。術式による負荷が既にあるのだろう。

「ツナマヨ」
「そうですね、五条先生に連絡しましょう」
「君達は彼が何を言っているのか分かるのか?」
「そんなことどうでもいい。相手は領域を使うかもしれない、距離をとって悟の所まで後退___」

刹那。
A達と距離をとっていたはずの呪霊が背後に立っていた。呪霊の方を向いた直後、呪霊が放った弾のようなもので伏黒の携帯が破壊された。距離をとるために狗巻が呪言を使う。

『動 く な』

呪霊の動きが止まった瞬間、A達は距離をとる。加茂は懐から新しく輸血パックを取り出し、術式で攻撃をする。

「赤血操術・苅祓」

血が鋭い円形になり、呪霊の頭部にぶつかるが、ダメージが入った様子はない。
透かさずAが術式を呪霊に放つ。

「炎灼呪術・赫灼」

放たれた炎は呪霊に当たる。だが、灼けたのは両足の一部と頭部を守っていた右腕の表皮のみだった。真上から突撃してきた鵺の攻撃を呪霊が受け止めている隙に、伏黒が持っていた刀で呪霊の右脚を斬るが、それでも傷はついていなかった。ダメージを与えたのはAの一撃のみだった。

(赫灼は私が持ってる攻撃手段の中でも威力は高い方だ。それでも灼けたのは表皮だけ…随分と固いな)

分析をしていたAの頭の中に、唐突に知らない音が流れてきた。

【やめなさい、愚かな児等(こら)よ】

音では全く理解ができないが、言葉の意味は理解できる。あまりにもちぐはぐな言語。伏黒達も同様の反応をしていることから、ここにいる全員に話しかけているのだろう。Aに負わされた傷を治しながら呪霊は言葉を繋げた。

【私はただ、この星を守りたいだけだ】

「呪いの戯言だ、耳を貸すな」
「低級呪霊のソレとは比べ物にならない」
「独自の言語体系を確立しているんです」
「…狗巻を下がらせろ」

【海も森も空も、もう我慢ならぬと泣いています。これ以上、人間との共存は不可能です。星に優しい人間がいることは彼らも知っています。しかし、その慈愛がどれだけの足しになろうか。彼らはただ“時間”を欲している。“時間”さえあれば星はまた青く輝く】

呪霊の後ろから地面を突き破って生えてくる樹木。

【人間のいない“時間”死して賢者となりなさい】

第48話→←第46話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (50 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
215人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ヨッシー(プロフ) - プスメラさん» コメントありがとうございます!作品説明に書いてある通り、五条悟オチです。応援ありがとうございます。 (2021年2月15日 14時) (レス) id: 315b29eacb (このIDを非表示/違反報告)
プスメラ - ヨッシーさん、この小説は五条悟オチですか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年2月14日 23時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ヨッシー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/zyoui1/  
作成日時:2020年12月23日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。