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・・・ ページ7

「結構食べたなぁ」
「お腹いっぱい〜」
「あの量をまさか食べきれちゃうとはね」
「まぁ男3人いればいけるっしょ」

「ミズキ?どうしたの?」
「リスナーの皆さんに説明すると、今レインくんの肩にもたれ掛かってるよ」
「マジでどした?寝た?」

『…また、ライバーとして会えて嬉しい。ありがとう』

再び聞こえてきた鼻を啜る音に、その場にいた同期たちは顔を合わせて微笑みあった。
そして一人ずつ、彼女の頭を優しく撫でる。

「こちらこそ、戻ってきてくれてありがとう」
「またテトリスでもしましょうか。まぁ勝つのは私ですが」
「パタちも嬉しいぞ!たくさん遊んで、たくさん話そう」
「むしろ有言実行したお前の努力に感謝してるよ、こっちは。ありがとな」
『……うん』

「さて、縁も竹縄ですがそろそろ締めましょうか。早くしないと終電が無くなってしまいます」
「本当だ!片付けもしないと!」
「ふふ、まだ余裕はあるから大丈夫だよ。大丈夫だよね?」
「平気よ平気。ほら、ミズキも締めの挨拶するぞ」
『…ん』

「それでは皆さん!また次の配信でお会いしましょう、本日お送りしたのはレオス・ヴィンセントと」
「オリバー・エバンスと」
「レイン・パターソンと!」
「ローレン・イロアスと」
『ミズキでした!』
「「「「『じゃあね!』」」」」














「切れた?」
「切れてますよ」
「片付けしようか」
『お腹いっぱい』
「それなら何よりだわ」

各々が皿を片付け、ごみを集め、一つにまとめていく。スタッフに挨拶をして、事務所裏にあるごみステーションにごみを置く。その場の雰囲気が解散に向かって行くのを感じた。

「んじゃ、俺ミズキのこと送ってくから」
「任せたよローレン」
「漢を決めるんだぞ!」
「やけ酒なら付き合うよ〜」
「うるせー!」
『…?それじゃ、またね』

別れを告げて、ミズキとローレンは歩みを進める。ミズキは休止中に引っ越しをし、事務所に近いオートロックマンションに住居を移していた。タクシーに乗ればあっという間に着き、気付けばマンションの入り口まで来ていた。
以前の電車での移動も好きだったので、少し物足りなさを感じる。

「ミズキ」
『ん?』
「あのときの、やり直しがしたい。いいか?」

やり直し、と聞いて思い当たるのは一つしかなかった。嫌悪感を感じない理由を、既に知っている。

『うん』
「……好きだ、ミズキのことが。俺で良ければ、付き合ってほしい。恋人として」

全てが愛おしくて→←・・



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作者名:ヨッシー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/zyoui1/  
作成日時:2023年11月3日 23時

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