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「なんか、今日ご機嫌じゃない?」
『ん〜?』

Aの自宅でくっつくように2人は座っていた。
ローレンが自宅に来てからずっと、肩をゆったり揺らしたり、小さく鼻歌を歌うなど機嫌の良さが伺えた。彼女の機嫌が良いときは存外わかりやすくはあるが、ここまで表に出ているのも珍しかった。
彼氏の身からすれば、いつもと違う機嫌の表し方が気になったのだろう。

『最近、凄い充実してるなぁって実感したの』
「めっちゃ良いじゃん。ちなみにどこらへんでそれ感じたん?」
『なんか不意にね、仕事もプライベートも満足感でいっぱいで、かわいい家族がいて、素敵な彼氏がいるなぁって急に思ったの』
「えぇ〜!もっと言ってくれていいよっ」

『ふふふ、恥ずかしいから暫く言わない』
「なんかじゃない?」

ソファに並んで腰かけていたAを正面から優しく抱きしめる。

「そんなこと言ったら俺だってそうだよ。お前にはたくさん助けられた。ありがとな」

「なぁ、A。今のお前は苦しくねぇか?ちゃんと息できてるか…?」
『…うん。ローレンのお陰で、自由に楽しく、生きることができてるよ、ありがとう』

真っ直ぐな翡翠色の瞳にそう告げれば、それは少しずつ近づいてくる。そっと瞼を閉じれば唇に優しい感触が降ってくる。
重ねるだけのそれが啄むようになっていく。隙間から熱いものが入ってきて、口内が満たされる。暫くその感覚に2人で魅せられていたそのとき。

ワフッ

『…ん、どしたのぺろ?混ざりたくなっちゃった?』
「ぺろさ〜ん、俺ら今すげーイイ感じだったんだけどぉ?」
「ワフッ」
『可愛いねぇ、私とキスする?』

「え、ちょ、駄目!俺の!俺のだからぺろさん!」
『そこの我儘な男は放っておいて、いちゃいちゃしようねぇ』
「なんかじゃない!?」

あとがき→←【切り抜き】3Dお披露目の裏で観測されたロレミズまとめ



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作者名:ヨッシー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/zyoui1/  
作成日時:2023年11月3日 23時

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