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『皆に、危害を加えられると思って…。そう思ったら声をかけることもできなくて、コラボを断ることも増えて……ごめんなさい』
「謝らないでくれ!パタちだってきっと言えなかったと思うし!」

目の前に座っていたオリバーはミズキと目線を合わせて、優しく微笑んでくれた。

「家族の問題に、僕たちを巻き込みたくないと思ったんだよね。ありがとう、君は本当に優しい子だね」

大きな手で、そっとミズキの頭を撫でる。その感触に、思わず目から涙が零れる。耳にカチッというZIPPOを開く音と共に、ローレンが口を挟んできた。

「ここからは説教ターンな。お前、話さなすぎ。手紙送られてたってことは、玄関まで凸られてたってことだろ。その時点で相談してくれりゃ、もっとやりようはあった」
「そうですねぇ。グレーな問題であることは認識してます。ただ、人一人の対応範囲の狭さを知りなさい。そして大人の我々に"次"からは相談しなさい」

『…うん。ごめんなさい』

優しさも、優しい厳しさも伝えてくれる。そんな彼らをミズキは大切にしていた。当たり前のように次を見据えてくれるレオスも、具体的な問題の分岐点を示してくれたローレンも、寄り添ってくれるレインも、意図を汲み取ってくれるオリバーも。
かけがえのない友人たち。

「ほら!袖で拭いちゃだめだ!ハンカチ使お!」
『うん』
「昨日はあれからご飯食べたかい?早めの昼ご飯なんてどうかな?」
『うん、行こう。その前に近くにあるドッグラン行っていい?ぺろの体動かさないと』
「良いですね。行きましょうか」

夕方にある事務所との話し合いまでは時間を潰す必要があるため、昼食とドッグランに行くことになった。

「俺ら喫煙組は外にいるわ。既に吸っちまってるし」
「僕も入るのはやめておくよ。大きいから動物たちを刺激しちゃう」
「わかったぞ!行こうミズキ、ぺろさん!」

走り回る女性陣とぺろを見つめながら、男性陣は密談を開始した。

「で、君はミズキと何があったんですか?」
「アイツ分かりやすすぎるよなぁ」
「ミズキくん以外にはバレてたね」

ミズキがローレンに対してだけ態度がおかしいこと。写真に撮られてしまったことに対する罪悪感だと思ったが、彼の反応からして違うらしい。

「告白した」
「えっ」
「昨日、帰る前に告った」

「いつの間にそこまで行ったんですね」
「で、何でローレンもそんなに落ち込んでるの?」
「弱ってるときに、付け込むみたいに告白した自分に嫌気がさしてんの」

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ヨッシー(プロフ) - 529zinbeizameさん» ありがとうございます!頑張ります! (9月20日 20時) (レス) id: 0cce0d85d6 (このIDを非表示/違反報告)
529zinbeizame(プロフ) - 作品の感じとっても好きです!更新されるの楽しみに待ってます📣📣 (9月20日 16時) (レス) id: c26de05c7b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヨッシー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/zyoui1/  
作成日時:2023年9月18日 18時

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