検索窓
今日:31 hit、昨日:199 hit、合計:161,876 hit

ページ38

「一旦湿布貼るか」

私の手首優しく握って、意識がぼーっとしてる私の足が縺れない速度で歩いてくれる。一度事務所の中に入り、簡易的な治療室にはちょうど先生がいなくて、ローレンが頬に湿布を貼ってくれた。

「で、どうする?家に帰るのか?」
『え…』
「あの感じ、ずっと家に張ってたんだろ探偵まで使って。俺がいないとわかったらまた詰め寄ってくるぞ多分」
『で、でもぺろが…』
「…ここで提案なんだが、暫くエデンに逃げない?」

「荷物とぺろさん連れて、エデンのペット同伴可のホテルに泊まんの。その間に事務所にもさっきのこと連携して対処方法考えようぜ」
『か、家族のことだから…』
「流石にもう見過ごせんよ俺は。友達が傷つけられて無理やり連れて行かれそうだったなんて。しかもアレ、事務所のカメラにも映ってるぞ。そのうち事務所も動く。もう個人ではどうにもできないぞ」

ローレンはそっと私に手を伸ばしてくる。掴んだら多分、あの人と真っ向から戦うことになるんだろうな。その手を握ると、手をくいっと引っ張って立ち上がらせてくれた。

「よし、ぺろさんと荷物持ってきて、事務所経由してエデン行くぞ。とりまタクシー捕まえんと」

タクシーに乗ってる間も優しく手を握ってくれて。優しさに泣きそうになったけど、ここで泣きたくなくて我慢した。
家につけばつけられてる様子はないらしく、今のうちに準備して行こうと歩くペースが速くなった。

『ただいまぺろ』
「おっすぺろさん、2度目まして」
「ワフッ」

『…』
「それも持ってくん?」
『うん』

ぺろをペットキャリーに入れて、持ち運べる量のエサと、私の着替えを何着か、そして手紙を持って家を出た。再び事務所に戻り、ゲートを通ってエデンに入る。日本とは違った近未来的な都市に、少し心が落ち着いた気がした。
どうやらタクシーの中でホテルについて調べてくれていたらしく、迷うことなくホテルにつきチェックインまで済ませることができた。
部屋についてぺろを放すと、新しく来た部屋に興味津々で色んな所を探検していた。

「ぺろさんビビッてなさそうで良かったな」
『…うん』
「パタ姐とエバさんから連絡きた。こっち来るってよ。レオスは収録だから来れないけど明日来るって」
『え、なんで』

「さっき連絡するって言ったら頷いてたじゃんか。もしかしてちゃんと聞いてなかった?」
『聞いてなかったかも…』
「取り敢えず、ちょっと横になって休んでろよ。2人が来たら起こすから」

・・→←その赤に安心した自分がいた



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (138 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
642人がお気に入り
設定タグ:2j3j , lrn , kzh
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ヨッシー(プロフ) - 529zinbeizameさん» ありがとうございます!頑張ります! (9月20日 20時) (レス) id: 0cce0d85d6 (このIDを非表示/違反報告)
529zinbeizame(プロフ) - 作品の感じとっても好きです!更新されるの楽しみに待ってます📣📣 (9月20日 16時) (レス) id: c26de05c7b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ヨッシー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/zyoui1/  
作成日時:2023年9月18日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。