『咲き乱れ恋の華』２【学パロ】 (ページ10)

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第５９輪:付き合いましたページ10

「この度、Aと付き合いました」

普段の冷静なジョルノとは思えないぐらい、へらりと口元を緩め目元も垂れ下がり、周りにはたくさんの花が飛び散って見えるぐらい幸せなオーラを出していた

「お前浮かれすぎてキャラ崩壊してるぞ」

「長い片思いだったんだ、許してやれ」

ブチャラティは祝福するかのようにジョルノの頭を撫でミスタも嬉しそうに笑っていた

「Aちゃんと付き合ったのか！？」

「えぇ！？」

驚いてる2人にジョルノは笑顔で答えていた

「浮かれすぎだろ」

「そう言ってアバッキオも内心祝ってるんだろ？」

「バッ！んなわけないだろ！」

ツンデレか…とブチャラティ以外はそう受け取りジョルノは未だにニコニコと笑っていた

「いやー、これはめでたい事だなぁ！」

「ミスタ！僕、今世界一幸せです！」

普段は冷静で学生らしくないのにこの喜びようからしてやっぱり同年代だな、と周りは親近感を味わっていた

「雰囲気を壊して悪いがジョルノ」

「はい？」

「お前、明日からテストって忘れてないか」

その一言で、ジョルノの顔は段々と笑顔が消え去り顔を真っ青にしていく

そして次の日、案の定いつもよりテストが上手く書けずジョルノは落ち込んでいた

「あーあー、この学校を仕切るボスさんが」

「まさか、彼女にうつつを抜かしてテストはこのざまだなんて」

ミスタとフーゴはため息をつきジョルノはギクッと体を揺らせば冷や汗を流していた

「大丈夫だって、ジョルノ！」

「ナランチャ…」

「今回は中間だぜ！期末頑張ればいいんだよ！」

「ありがとうございます…」

いい感じに話を纏めてるが、この場で1番危ないのはジョルノではなくナランチャであろう

他人を慰めている場合か…とフーゴは頭を抱えていた

テストが終わりジョルノはいつも通りAの学校へと迎えに行く

「ジョルノー！」

こちらに気付き、笑顔で手を振って駆け寄ってくる姿にジョルノは胸を鳴らした

Aの笑顔を見たら嫌な事が一瞬で吹っ飛んで行く

「聞いてよ～！テストダメダメだった！」

「え？そうなんですか？珍しい…」

Aはため息を１つ吐けば、ジッとジョルノを見ていた

「やっぱり浮かれてたせいなのかな」

「何にですか？」

「その…ジョルノと付き合ったってのもあるし、初めての彼氏だから色々嬉しくて…」

嗚呼…どうして彼女はこうも嬉しい事を言ってくれるのだろう

ジョルノは道の真ん中でAに抱きついた