『咲き乱れ恋の華』２【学パロ】 (ページ8)

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第５７輪:今を生きるページ8

「2人してなんという顔をしておるのだ」

「ややこしいのですよ」

ジョルノは頭をぽりぽりとかきAはボケーッとした表情をしていた

「とにかく過去は過去だ！それに見てみろ、私とジョナサンは今は争ったりしていないだろう？

過去がそうだからって縛られては敵わん」

珍しくいい事を言うなとジョルノは複雑そうな表情をしDIOを見る

さっきから黙っているAをジョルノはチラッと見れば何か考えているのかキリッとしていた

「ジョルノ…」

「はい？」

「少しお話ししようか」

Aはジョルノの手を取り、ニコッと安心させるように笑う

2人はベランダに出てはベンチに座った

「A…話とは？」

「私達って前世では恋人だったじゃない？」

「まぁ…そうですけど」

「で、現世では幼なじみとして生まれてきた

だから、前世が恋人だったから恋人にならなきゃならないとかじゃないからね

私達は今を生きてるんだから…」

「それは分かってますよ…さっきから遠回しに何を言いたいんですか？」

Aは少し瞳を見開けば、勘が鋭いジョルノには遠回しじゃダメかと、笑みを溢し空を見上げる

「私達はこの世界で生きているの、過去のしがらみには縛られたくないし、ジョルノも縛られて欲しくない

過去の私と今の私は別人という事は覚えたうえで

今から言う事を聞いてね」

「はい」

「ジョルノが事故した時、ジョルノは覚えてないのかもしれないけど、ジョルノが私の事を好きって言ってくれたの

あの時、すっごく嬉しかったの、多分過去とか関係なく今の私自身がジョルノにそう言われた事で嬉しいって気持ちを持てたの

そして今この場にいる鈴原Aは、ジョルノの事が…」

するとジョルノの人差し指がAの唇に触れ会話を止める

「僕は、母親からの愛を貰えなくて突然の環境で不安で孤独の時、Aと出会った

あの闇から君は僕を光のある場所へと連れて行ってくれた

僕にとって君は僕の太陽、過去なんか関係ない

そして今この場にいるジョルノ・ジョバァーナはAの事が好きなんです」

ジョルノは少し顔を赤くしたが、Aと目を合わせようと頑張って顔を向ける

「僕は君が好きです。僕と付き合ってほしい」

もっとカッコいいセリフを並べられただろうにと後悔してた矢先、Aがジョルノに抱きついた

「うん！私も好きよ！」

あぁ、この瞬間を何度望んだのだろう

前世がなんだ

僕達は今を生きる