『咲き乱れ恋の華』２【学パロ】 (ページ6)

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第５５輪:懐かしさページ6

「A？」

「…いや、なんでもない」

「そうですか…」

ここ最近ジョルノ達は何か変な感覚に襲われていた

どこか悲しく、懐かしい…なんとも言えない気持ちに…

「よーし！頑張るぞ！」

「頑張りましょう」

「うん！あ、今日バイトは？？」

「いえ、ないです」

「なら焼肉行こ！」

「いいですよ」

Aは嬉しそうにジョルノの腕を組めば、ジョルノは冷静そうに見えるが内心ドキドキと心臓を鳴らしまくっていた

「あいつ…焼肉の為に夏休みバイト入れまくったらしいぜ」

「え、貢ぎまくりでしょ」

ミスタとフーゴはゴソゴソと話し2人の様子を眺める

「はー、疲れた」

「そうですね。けど予定よりだいぶ練習出来て良かったです」

「そうだね！あー、本番のドレス楽しみ！」

「アバッキオならキチンとしてくれますよ」

どうやら半ば強制にドレス制作係にさせられたアバッキオとフーゴは汗水流して頑張っている所だろう

「後、焼肉が楽しみ！」

「ほんとAは食べる事しか考えてないですね」

「だって、お肉大好きだもの！ね！ほらほら早く行こ！」

ジョルノの手をギュッと握っては引っ張って歩くAの後ろ姿をジョルノは見つめては、やれやれと笑っていた

そしてあっという間に日が経ち文化祭の日を迎える

「わぁ！ドレス可愛い！」

Aはキラキラと瞳を輝かせて、更衣室に行き着替えて頭にティアラを付けて鏡で姿を確認した

「わぁ、別人みたい～」

その瞬間、何かに吸い込まれるような感覚に陥り、気付けば涙が溢れていた

「あれ？なんで涙が…」

一方ジョルノの方も同じような状況になっており、2人は困惑しながら舞台へと向かう

「続いては1年5組による演劇です。かの有名な『ギャングのボスと赤リボンの女の子』を演じるそうです。では、どうぞ！」

司会者のブチャラティによる合図で幕が上がる

舞台にはジョルノが1人立っていた

台本通り決められたセリフと表現をする

「パーティー会場を抜け出してしまったな…フーゴに怒られないといいんですけど」

ため息をついてはジョルノは後ろを向く

「誰です、そこにいるのは…」

そしてそこでAの登場だ

「ごめんなさい、私はAと申します」

Aはニコッと笑顔を作る

「(なんだろう…)」

私達知ってる…

こんな会話をしたのも、出会ったのも、もっと前からな気がする

2人は寄り添いお互いの顔を見合わせた時、Aは大きく瞳を見開いた