第９７輪:好きが増す ページ48
ある日のこと、Aがバイトをしていればそこに珍しくナランチャが1人で来ていた
Aは早速お冷を出すついでに声をかける
「いらっしゃい、ナランチャ」
「A〜、聞いてくれよ〜」
「どうしたの？」
何やら深刻そうな顔をしているナランチャ
「今回のテストの点数さー」
「うん」
「なんと56点だぜ！凄いだろ！」
「え！？ほんと！？」
「ほらよ」とナランチャはAにテストを渡せば本当だった
「凄い！頑張ったね！」
「おう！やっぱAの教え方が良かったんだぜ！ありがとうよ！」
ニカッと笑うナランチャに続きAも笑顔を零す
何故だろう彼の笑顔を見ていたら元気になる
彼の個性なのだろうか
人を元気にさせるという…
「今日、店暇そうだな」
「そうね、平日だし雨降ってるからね」
今日は雨のせいか平日のせいか分からないが、客はナランチャ1人
そして店員の数は2人
Aの店長は気を利かしたのかAを上がらせることにした
「Aちゃん上がろうか」
「はーい！ナランチャ、少し話そ！」
「おう！」
Aが去っていくのを見てはナランチャは内心大喜び
好きな子のバイト先に行けばなんと好きな子とお話が出来るとは運が付いている
幸い今日はセコムのジョルノがいない
ナランチャの心は大喜びだった
「お待たせ〜」
出てきたAは制服ではなくパーカーとズボンという楽な格好
「いいぜ！座れよ！」
「うん！」
Aは座れば水を貰いそれを飲む
「A、遠慮するなよ！俺が奢ってやるから好きなもの頼んでいいんだぜ！」
「え！？いいの！？」
「おう！」
「なら、お言葉に甘えて…」
Aはケーキを頼み、それが来ては美味しそうに食べた
「美味しい〜！」
「ははっ、Aほんと食べてる時でも表情がコロコロ変わるんだな！」
「それジョルノにも言われたよ！コロコロ変わるねって！」
面白そうに笑うAに対するナランチャの気持ちはさらに増す
笑顔が輝く可愛らしいAが好きだなぁっとナランチャは染み染みと思っていた矢先…
カランカランとドアが慣ればそこには…
「A、ナランチャ」
「ジョルノ！」
一体誰が呼んだんだ
いや、多分呼んだのはAであろう
「あ、フーゴから電話だ。じゃ、俺帰るわ！」
「えー、せっかくジョルノが来たのに」
そのジョルノが来たからだよっとナランチャは内心思いながら帰っていった
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作者名：ななみん | 作成日時：2019年1月1日 11時
