『咲き乱れ恋の華』２【学パロ】 (ページ45)

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第９４輪:数々の想いページ45

「それでねー！これがジョルノとお揃いのネックレス～！」

Aは嬉しそうにトリッシュに惚気れば1人で盛り上がっていた

トリッシュは相変わらずジュースを飲んで冷めた目で見る

「あまりにも純情過ぎて…」

「え？どこが？」

「あんた達って純粋過ぎて何か面白い所がないよね」

「面白い所って？」

「三角関係とか」

トリッシュはチラッとAを見ればAはキョトンとしていた

「三角関係？ないない！ジョルノは分かんないけど私にはないよー！」

「今は無くてもこれからあるかもよー」

全くの鈍感ぶりにトリッシュはため息を吐く

そうトリッシュはナランチャから話を聞いていたのだ

Aに対するナランチャの想いをトリッシュは共感して聞いていた

大切な友達だ

叶わない恋だと分かっているけど応援してあげたい

だが、Aも大切

Aの彼氏だってブチャラティの友達だ

「あーもう！」

「どうしたの？」

「最近悩み事が多くて辛い」

目の前の天然で鈍感なAには目の前で起こらないと今起きている現状は分からないだろう

まぁ、今はいい

いつか気付く時が来るかもしれない

どちらとも応援する気持ちを込めトリッシュは話題を変えた

「はぁ…」

「どうしたのですか？ジョルノ」

ため息を吐くジョルノを心配そうにフーゴは見兼ねた

「僕のため息の理由分かってますよね」

「あー…はい」

「僕はAが好きです。だから油断出来ないんです」

「油断も何も彼女はジョルノの一筋じゃありませんか」

「そうですけど…でもどこか不安なんですよね」

ジョルノはシャーペンをコロコロと転がしてはミスタと楽しく話すナランチャをチラッと見る

「フーゴも思い出したのかも知れませんが、僕たちは前世からの繋がりのおかげで今は結ばれました

だから、たまに考えるんです。

前世とかの因縁が無かったら彼女は誰を選んでいたのだろうって…」

気を落とすジョルノにフーゴを息を飲む

「でも、今こうしてお付き合い出来てるのは今いるAさんの気持ちがあってこそだと思いますよ」

「そうだといいですね…」

フーゴに励まされたからには落ち込んでいられない

ナランチャにだけは負けられない

ジョルノとナランチャは目を合わせれば、お互い見つめ合う

僕はAが好きで大好きで愛している

だからこそ僕は負けられない

取られるもんか

ジョルノはその熱い想いを胸の内に秘め瞳に宿した