検索窓
今日:9 hit、昨日:8 hit、合計:8,551 hit

第90輪:気分転換 ページ41

そしてその場から走り去るようにAは出て行きジョルノは慌てて追いかける

リビングに一人ミスタを置いて


Aは無我夢中で走っていると、ドンッと誰かにぶつかった

「いたぁ、ごめんなさい!ってあれ?」

「いってぇな…ってA?」

「ナランチャくん?」

昨日会ったばかりなのにまた今日も会うなんて凄い偶然だ

知り合いの顔を見て安心したのかAは泣き出した


「うわぁぁぁん!聞いてよー!ジョルノが浮気したのよー!」


「えぇ!?マジかよ!?誰だよ相手は!?」


「ミスタくん…」

グスッと鼻を鳴らせばナランチャは目を点にしては頭の中をぐるぐると回転させていた


「マジかよ、分からんでもないけど」

そしてあっさりと信じた

「よし!A!気分転換にちょっと付いて来いよ!」


「え?ちょっ」

グイッと手を引っ張られ付いて来させられたのはナランチャの家の駐車場

そしてバイクを鳴らしナランチャはAにヘルメットを渡した

「乗れよ!」

「う、うん!」

Aは後ろに乗る

「しっかり掴まっとけよ!」

「どこに!?」

「どこでも!」

バイクが動き出した反動にAは慌てて掴まったのはナランチャのお腹だった

掴まったというより反射的に抱きついてしまった


というか、これ浮気にならないのかな

ジョルノとは何かが違う背中

今頃ジョルノはどうしているんだろう

ジョルノの事ばかり考えながらAはナランチャのお腹から肩に手を移動させた

「…着いたぜ!」

「ここは?」

「俺のオススメの場所!景色が綺麗だろ!」

ニカッと明るく笑うナランチャを照らす夕日があまりにも綺麗でそれに釣られてAは頰を緩ませる

「…あのさA」

「ん?」

「俺の事をくん付けじゃなくて呼び捨てでいいぜ」

「ほんと?なら、ナランチャって呼ぶね!」

隣でニコッと笑うAをナランチャは少し照れながら横目で見ていた

こんな幸せで落ち着く時間はナランチャにとって久しぶりだった

ずっと続けばいいのになって思う

だが、時間はあっという間に過ぎる

「ナランチャ、私そろそろ帰るわ」

「大丈夫なのか?」

「うん、多分私の誤解だしちゃんとお話しするね」


もうバイバイなのか

ナランチャはAをジョルノの家まで送り届ければ勢いよくジョルノが出てきては抱きついた

「心配しましたよ」


「…ごめんね」


2人の様子をナランチャは見て思う

あぁ、胸が痛い…

第91輪:僕のもの。君のもの。→←第89輪:甘え過ぎ



目次へ作品を作る
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
8人がお気に入り
設定タグ:恋愛 , ジョルノ , 学パロ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ななみん | 作成日時:2019年1月1日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。