第89輪:甘え過ぎ ページ40
あの後、ナランチャ達と別れA達はジョルノの家へと帰った
「あのね〜」
「なんです?」
「帰って早々、抱きつくとは何事!?」
部屋に入った瞬間、ベッドに倒されAに追いかぶせるように抱きつく
しかもワザとたまたまなのか分からないが胸に顔を埋めて…
「あー、この弾力落ち着きますね〜」
いや、ワザとだ
「この変態!!離れなさいよ!」
離させようとジョルノの頭を押すがなかなか離れない
逆にジョルノの腕は力が篭る
「別にこれ以上変なことするつもりはないですよ」
「もうー」
これはジョルノの良いとこでもあって悪いとこでもある
それは必要以上に甘えるところ
こういう時、子供っぽく見えてそれが呆れる時もあれば可愛いって思う時もある
「最近不安なんですよ」
「何が?」
「分かんないです。何かが不安なんです」
ギュッと抱きしめ胸から顔を上げAと目を合わせる
本当に不安そうな顔をするジョルノをAは両手でジョルノの顔を包んだ
「大丈夫よ。私はずっと側にいるわ」
ジョルノに優しく微笑みをかければジョルノはまた顔を胸に埋める
「ほんと好きね、そこ」
「はい。だってAの鼓動が聞こえるんで」
「上手いこと言うな〜…なら今日、私泊まろうか?」
「いいんですか!」
キラキラとした瞳をAに向けて顔を上げればその様子にAはクスクスと笑う
「じゃあ、すぐ準備するから待っててくれる?」
「はい。早く来てくださいね」
ジョルノはソッと触れるような優しいキスをAにすればAもお返しにと頰にキスをしてあげる
「じゃあ行ってくるね!」
「はい、行ってらっしゃい」
その夜、ジョルノはめちゃくちゃAに甘えた
「で、お前らはまだやってないの?」
「それが何ですかミスタ」
「いやー、まさかだけどお前童貞?」
ジョルノの家で2人はゲームをしている最中、ジョルノは勢いよく咳き込んだ
「え?まじ?お前さすがにそれは…」
「うるさいですよ。僕はずっとA一筋だったんで」
「やべ、愛が重い…よし!ゲームなんかやめて俺とシュミレーションをするぞ!」
「えっちょ、何を!」
この時やめておけば良かったんだ
時はすでに遅し
「ジョルノー!私の充電器取りにきた…よ」
Aは勢いよくリビングの扉を開ければそこにはミスタを押し倒しているジョルノの姿
「違うんですよ、誤解です」
「…ジョルノそっちの趣味あったんだね。お幸せに」
8人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ななみん | 作成日時:2019年1月1日 11時