『咲き乱れ恋の華』２【学パロ】 (ページ31)

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第８０輪:負けないページ31

カリッと唇を引っ掻く音が聞こえディアボロは顔を離し唇を触れば血が出ていた

キッと睨むAにディアボロはますます興奮を覚える

「俺はその顔を歪ませたいんだ、さぁ泣け！泣くんだ！」

グッと顎を掴み吠え散らかすディアボロをAの瞳は怒りと憐れみに強さがあった

「なぜ泣かない」

「あんたなんかに私は負けないわ。あの頃の自分と違うの。

泣き虫な私と違う！」

これは今のAだけの強さなのか?

嫌、違う

Aと彼女の2人分の強さだ

「私はジョルノがここに来て私を助けに来てくれるって信じてる

だから、あんたの前では泣いたりしないわ！」

「この…！」

ディアボロが手を挙げAを打とうとした瞬間、ディアボロの後頭部を誰かが蹴り上げた

「ぐぁっ！！」

「あ…ジョルノ！！」

「無事ですか？」

優しく微笑むジョルノを見ては少し安心したのかAの表情は優しくなる

だが、この男の前では泣けない

Aは安堵の涙を堪える

ジョルノはAの様子を確認してからディアボロを見ては険しい表情になる

その表情は、前世のジョルノと同等なくらいの険しさだった

「あんた中々しぶといですよね」

「ジョルノ・ジョバァーナ！！！」

迫り来るディアボロをジョルノはパンチを繰り出し、吹っ飛ばす

「あんたは前世の僕のスタンドにやられたんだ。

そして現世でもやられている。もう負けると分かっているんだろ？

そろそろ自覚しろよ」

ディアボロは悔しそうにしては懐に潜んでいたナイフを取り出しAの顔に向ける

「A…！！」

「この女がどうなってもいいんだな！！なら、この顔に傷を付けるぞ！！」

ジョルノは冷や汗を流す

どうすればいいんだ

女の子の顔に傷など…

「付けれるもんなら付けてみなさいよ」

「は？」

「そのナイフの重さを理解しての事だけどね。

私の顔に付けてみなさいよ、ほら」

グイッとナイフに顔を寄せるA

ジョルノは思った

Aはこんなにも気が強かったのだろうか

いや、違う

これは…

前世のAだ…

魂が入れ替わったんだ！

「ほら、出来ないの？」

「…俺には出来ない…」

精神的にも弱ったディアボロを見兼ねた隙にジョルノはディアボロを蹴り上げナイフを取り上げる

そしてAに繋がれている鎖を解き代わりにディアボロに巻き付けた

「ジョルノ、彼と少しお話しさせて」

そしてディアボロとAは向き合った