『咲き乱れ恋の華』２【学パロ】 (ページ4)

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第５３輪:文化祭ページ4

花火も見終わりさて帰ろうかとそう足を向けた矢先、後ろには何故かDIOとジョナサンがいた

「え」

「あら」

2人して浴衣を着てずっと後ろを付けていたのかとジョルノはやれやれと頭を抱え込む

「ジョルノォ、貴様行かないと言っておったのではないかぁ？」

「いえ、僕はパードレとは行かないと言ったんです」

バチバチと火花を散らし珍しく険悪になる親子にAは間に入った

「喧嘩をしない！ね？まだ出店も開いてるし4人で楽しんだらいいでしょ？」

ね？っとニコニコと2人の腕を組み笑い掛けるAに2人は弱気になり、やれやれと呆気をなくす

「お腹も空いてきたし、みんなで焼きそば食べに行こー！」

「まだ食うんですか？」

夏の思い出がまた増え、そして夏休みが終わり学校が始まった

「文化祭ですか？」

ジョルノは配られたプリントを見ては皆に話し掛ける

「あぁ、うちのクラスは劇をするらしい」

「こんな男だらけの中で劇ですか？」

「その劇の題名は『ギャングのボスと赤リボンの女の子』だそうだ」

とても劇でやるような内容ではないなとジョルノは頬杖をついてプリントを眺めていた

赤リボンか…

まるでAみたいだな…

ジョルノは1人で隠れて笑う

「そこでだ、女役を誰がやるか決めてほしい！！」

女役…そんなもの…

と、視線を向けられたのはジョルノとナランチャ、2人だった

「うげー！？俺！？」

「嘘でしょ…」

「絶対嫌だからな！！」

「僕も嫌ですよ…てか僕はギャングのボス役にピッタリでしょ」

自信ありげな顔でキラキラと瞳を輝かすジョルノ

確かにこの学校ではボスだけども…

「ここは身長で決めようぜ！ジョルノ！！」

ナランチャはジョルノの前に立って背比べをし始めた

「貴方の方が2センチ低いので女役はナランチャですね」

フーゴの一言でナランチャはムンクの叫びのように顔を蒼白にさせる

「よっし！」

ガッツポーズをして尚且つ嬉しそうに爽やかな笑みを浮かべるジョルノ

そんなにも女役嫌だったのかと思わせるぐらい今までより1番笑顔が輝いていたという

「へー、ジョルノの学校の文化祭は9日なんだね」

「はい、Aは？」

「私は１０月の５日よ。まだまだ」

残念そうに笑うA

「私、その日ちゃんとバイト休み取ったし、トリッシュと行くね！」

「はい、ぜひ来てください」

その時、一瞬だがジョルノの脳裏に赤リボンに赤いドレスの女の子の姿が映された