第７７輪:温泉 ページ28
「やかましいのに見つかりましたね」
「そんな事言っちゃダメよ」
さりげなくジョルノは先程の2人の世界へと戻って行くのをDIOは悔しそうな目で見ていた
「なぜ、このDIOこのゴリラと2人で…！！」
「やっぱり、エリナ可愛かったな〜！ね！DIO！」
「うるさぁぁぁい！！！覚えておるのだジョルノ！！ホテルに帰ったら仕返ししてやる！！WRYYYY！！」
着物の返却時間が迫り皆、私服に着替えホテルに帰る
「A、荷物とかは私達がやるから、先に風呂に入ってくるのだ」
「えぇ？？いいの！ありがとう！」
嬉しそうな笑顔を向けられ少し罪悪感が芽生えるDIO
「だが、決意は揺るがない！！」
Aの後ろをDIOはバレないよう付いて行きAがお風呂に入った瞬間、女湯と男湯の看板を変えた
「ジョルノも先にお風呂入ってくるがよい」
「…パードレ達は？」
「私とジョナサンはちとエリナと飲んでくる」
くいっと酒を飲む素振りをしてはそれを信じたのかジョルノはスタスタと外に出る
「計画通り」
そう呟きDIOは待ち合わせ場所へと向かった
「はー、何かが怪しい」
謎の胸騒ぎにジョルノは渋々と腰にタオルを巻き風呂の扉を開け髪を洗いお湯に浸かった瞬間…
「え」
「あ」
なぜここにいる！？と2人はドッドッドッと心臓を鳴らしては勢いよく距離を空ける
タオルを巻いといてよかったと2人は安堵の息を吐けばAは後ろを向く
「な、なんでいるの？」
「そっちこそ、ここ男湯ですよ」
「え！？私の時、女湯って…」
その言葉にジョルノは何かを確信したのかため息を吐いた
「パードレの仕返しですか…」
まぁ、別にやらしい事をするつもりはないし…
Aの元へ寄っていけばグイッと腕を引っ張りギュッと抱きついた
「え！？ちょ！なっ！？」
「別にやらしい事をしませんよ、落ち着いて下さい」
ちゃぷっと湯の音を立ててお互い見合わせる
「多分これはパードレの仕業です」
「やっぱり？」
お互い苦笑いしてはジョルノは背もたれに持たれては腕を伸ばした
「こっち来て下さい」
「え、え？」
少し戸惑っているAの体を寄せれば自分の前に座らせ後ろから抱きしめる
「落ち着きますね〜」
「こっちは落ち着かないわよ」
Aに甘えるようにギュッと体をくっ付けるジョルノ
やっぱりこういう所は子供っぽいんだよな〜って、Aはボーッとしながら空を眺めていた
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作者名：ななみん | 作成日時：2019年1月1日 11時
