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第68輪:愛してる ページ19

「…あったかい…」

人肌とはなぜこんなにも温かく心地いいのだろう

Aにこうも抱かれると、まるで母親に見えてくる

幼き日の自由気質な母親に対し僅かな理想を今この場で寝ている愛しい恋人はしてくれていた


決して理想の母親と重ねて求めている訳じゃない

だけど、彼女から溢れる母性と優しさに自身は惹かれていった


「んー…」


「A?」


ジョルノはAを呼びかけばAはゆっくりと重たい瞼を開ける


そしてジョルノが上にいる事を認識したのか大きく目を見開き顔を真っ赤にさせていた


「ジョルノ…!?」


「…とりあえず座りましょう」


Aの体を少し動かしては2人ともちゃんと座り心を落ち着かせる


「あのさー、さっきの事覚えてる?」


「さっきとは?」


「あ、いやー、覚えてないんだったらいいのよ。うん。」


明らかに動揺を隠せていないAにジョルノは少し不思議そうな表情をしていた


まさか酔っ払っていた時、何かしたんじゃ…とジョルノは考える


「まさか、僕酔っ払って何かしました?」

「あはは…うん」


なんて事だ…

というか、何をしたんだ自分は…!!!


少し気になっている素振りを見せるジョルノにAはプッと吹き出した


「なんです?」


「いや、なんでもないよ!私にとってはいい事聞けたしね!」


「いい事って…」


真剣にあの時の自分は何を言ったんだろう…あー、もう考えるのも無駄な気がしてきたなとジョルノは思った


「ジョルノ…」

「はい?」



「好きよ…大好き!」


満面な笑みで気持ちを伝えるAにジョルノは驚いては頰を染める


「何ですか急に…」


「酔っ払ったジョルノが私にそう伝えてきたから、返事しただけよ」


その台詞にジョルノは理解したのか、フッと笑う


「そういう事でしたか…結構きましたね」


「何がきたのよ」


2人して笑い合い、とりあえずベッドでちゃんと寝ようかと机で寝ているDIOに布団をかけてあげ、静かに二階へと上がる


2人はベッドに寝転がり布団を被った


「ねぇ、ジョルノ」

「はい?」


「私、さっき好きって言ったけどやっぱり違うかも」


「え?」


「愛してるよ…」


優しく愛情が溢れている笑顔にジョルノの気持ちはAに対して愛おしさが増すばかり


「僕も愛してます」


お互い優しく唇を重ねては、額をくっ付けジョルノはAを包み込むように抱きしめ、2人は深い眠りについた

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設定タグ:恋愛 , ジョルノ , 学パロ
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作者名:ななみん | 作成日時:2019年1月1日 11時

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