第６７輪:酔っ払い ページ18
Aはふと目が覚めればそこはジョルノの部屋だった
Aは重たい頭を動かしては必死に先程の出来事を思い出す
「あ…私そのまま寝ちゃったのか」
納得納得と、頷いていれば何やら下が騒がしい
静かに降りていけばなんとDIOとジョルノで2人してお酒を飲んでいた
「なっ…！？」
Aはあんぐりと大きく口を開けては驚きを隠せなかった
すると顔を真っ赤にしたジョルノがこちらに気付いたのかAの名前を呼ぶ
「A〜」
「お、おはよ？」
Aは苦笑いをしては一歩下がろうとした時、ジョルノにギュッと抱きつかれた
「ちょっ！！」
「ん〜、A〜！」
ぐりぐりと頭を擦るジョルノにAは退かそうにも力の差で叶わず冷や汗をかく
そしてソファに押し倒され更に焦る
そうだDIOパパを…！と見た矢先、飲み過ぎなせいか潰れていた
「A♩A♩」
「うん…」
なんとまぁご機嫌なんだろう、甘えん坊に変身してしまったジョルノをふと可愛いって思ってしまう自分も憎たらしい
すると、ジョルノはペロッとAの首筋を舐めた
「ひゃっ！な、ジョルノ！あんたほんと…！」
「A…」
冷静な声でふと呼ばれAはジョルノの方に目を配る
「好きです…好きだ…」
酔っているせいなのか、本音が溢れなんとまぁ素直なのだろう
そして熱を孕んだ瞳にAの心臓は限界に近かった
「ジョルノ…」
すると、ジョルノはAの方に倒れてきては寝息をたてていた
「寝ちゃったの…？」
気持ち良さそうに眠るジョルノの頭をAは優しく撫でながらしばらくそれを堪能するかのように瞳を閉じる
「ん…」
ジョルノは瞳を上げれば辺りは真っ暗で時刻は夜中の3時だった
何故だろう
何か柔らかい物がある
もみもみと揉めば上からAの声が聞こえた
まさか…とジョルノは目線を上にやれば…
「あ…」
なんとジョルノの右手はAの胸を揉んでいた
慌てて手を退くが、体はAに抱きつかれているせいか動けなかった
というか、どういう状況なんだこれは
なぜ、自分は彼女に馬乗りしている状態なのだろう
Aの服は乱れた様子はないから恐らく手は出していないはず
転がっている缶を見ればジョルノは飲み過ぎたと後悔していた
「久しぶりにハメを外しすぎた」
父親と久しぶりの会話
Aがいたから出来たかもしれないなとジョルノはそう思っていた
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作者名：ななみん | 作成日時：2019年1月1日 11時
