検索窓
今日:15 hit、昨日:8 hit、合計:8,557 hit

第65輪:ヤキモチ ページ16

プロシュートは空を見上げてはふと何かを思ったのかペッシの頭を撫でる

「いいか、メローネの奴だけには知られるなよ」

「なんでですか?」

「変態だから」


そう言いながらプロシュートはタバコに火をつけ帰って行った


「勉強会楽しかった〜!」

「そうですね。ほとんど甘いものばかり食べてばっかでしたけど」

「一言余計よ」

Aは背筋を伸ばせばジョルノが少し浮かぬ顔をしていた


「どうしたの?」


「いえ…」


何やら隠し通そうとするジョルノにAはやれやれと肩を下ろせば、ジョルノの頰を掴む


「いひゃいです(痛いです)」


「隠し事なんか今更じゃない、さぁ言ってもらうわよ!」


ケラケラと笑うAの姿にジョルノは気持ちが和んだ


「僕、ヤキモチ妬いてたかもしれません」


「ヤキモチ?」

「Aが他の誰かと楽しそうにしてるのに…あー、僕はなんて心が狭い男なんだ…」


顔を真っ赤にしてため息を溢すジョルノにAは不覚にも嬉しい、可愛いと思ってしまった


「ねぇジョルノ…」


「はい?」


「私、今嬉しいって思ったし不覚にも可愛いって思っちゃった」


お互い顔を真っ赤にしては無言で見つめ合う

Aはジョルノからの視線に耐え切れず思わず顔を逸らそうとしたその時、ジョルノが顔を近づけ唇を重ねた


一瞬の出来事にAは驚いたが、流れに任せて目を閉じる


そしてゆっくりと唇を離せばジョルノはぱっと見平静な様子だが耳だけが真っ赤だった


「ぷっ、あはは!」

「何笑ってるんですか」


「ううん、何でもない」


2人は微笑み合いながら手を繋いで帰った


「ただいま帰りました」

ジョルノは家に着けば、いつも通りDIOが元気よく迎える


「ジョルノ!ジョルノ!こんな時間まで何をしていたのだ?」


「お勉強会ですよ」


「お勉強会…おかしいな、先程Aと話してるとこを見たのだがな〜」


「なっ!どこでそれを…!!」


「少し散歩をしていたらたまたま見かけたのだ。道の真ん中でキスをするんじゃない!!」


「やかましいですよ!いちいち子供の恋路に首を突っ込まないで下さい!しかも僕達の付き合って、初めてのキスを…」


「お前、初めてなのか?」


「え?それが何か…?」


ジョルノはこの時、嫌な予感をした

頭の中でサイレンが鳴り響く



「初めてかぁ…だがお前の本当の初めてはこの私だ!!」






その瞬間、DIOの家にガラス音が響いた

第66輪:ファーストキス騒動→←第64輪:プロシュート



目次へ作品を作る
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
8人がお気に入り
設定タグ:恋愛 , ジョルノ , 学パロ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ななみん | 作成日時:2019年1月1日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。