『咲き乱れ恋の華』２【学パロ】 (ページ12)

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第６１輪:背中ページ12

「早く乗って下さい」

「え？え！？」

目の前にジョルノがしゃがんで、Aをいつでも運べるようスタンバイをしていた

Aはそーっとジョルノの肩に手を置き上に乗る

そして軽々とAをおんぶしゆっくりと歩く

黙々と歩くジョルノにAは少しぎこちなく感じていた

目の前にあるジョルノの背中に目をやれば思う

いつの間にこんなに背が大きくなったんだろうって

やっぱり男の子なんだろうなとAは甘えるようにジョルノに身を任せる

「A？」

「落ち着く…安定してるね」

「それ、褒めてます？」

「褒めてるよ？」

「そうですか…」

ぶっきら棒そうに見えるがジョルノの耳が真っ赤に染まっているのをAは見ては照れ臭く、とても幸せな気持ちになった

そして、ふと思う

子供っぽいとこもあれば頼りになって優しくて落ち着ける

あぁ、好きだなぁっと…

「いったぁぁぁぁい！！！」

「我慢して下さい。そんな叫んで何歳なんですか」

「5歳」

「嘘つかないで下さい」

ピタッとAの怪我した膝に消毒を付けるとAはまたもや大袈裟に痛がる

「だってぇ、怪我したのなんか久しぶりだもの！」

うーっと唸り声出しながら涙目になるAにジョルノはじーっと目をやる

「なに？」

「別に何でもありませんよ」

絆創膏を貼ってあげAは一安心と気を抜けた顔をしたその時…

チュッとAの足にキスをするジョルノ

「ちょっ！何してるのよ！」

「何って…消毒？」

遠慮なしに足の甲からふくらはぎ、そして肘から太ももへ向かおうとしたとこでAの制止がかかる

「パンツ見えちゃう！！」

「…さっき見えましたけど」

「え、いつ！？」

「転んだ時です」

Aは少し記憶を遡れば、すぐに辻褄が合いジョルノから足を離す

「変態！スケベ！ムッツリ！」

「最後の一言余計ですよ」

ジョルノはAの手を取り、手の甲に唇を落とす

余裕そうな顔をして、1人で慌てる自分が少し恥ずかしい

段々とジョルノの顔が近付いてくる

「え、ちょ…」

心の準備が_______

「ジョルノ！！A来ておるのか！？」

バン！！っと部屋のドアをノック無しで勢いよく開けてきたのはDIOだった

ソッとジョルノは立ち上がりそこら辺に合ったクッションをDIOの顔に目掛けて投げる

「WRYYY！」

「空気を読め！バカパードレ！」

DIOのお陰で内心ホッとしたAであった