『咲き乱れ恋の華』２【学パロ】 (ページ2)

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第５１輪:星空ページ2

そして、夕方になりA達はバーベキューをしていた

「お肉美味しい～！」

「ですね。あ、パードレ鶏肉入れないで下さいね」

今まさに入れようとしていたDIOは声を漏らしその鶏肉をジョナサンの皿に入れた

そして肉を食べ終えた4人はホテルへと戻る事にした

そこはジョナサンが経営する会社の１つの内に入るホテルであり本日だけ貸切となっていた

「貸切ってすごーい！」

「職権濫用ですね」

Aはある事を思い付いてはジョルノにある事を耳打ちした

「え？」

「じゃあまた後でね！」

お互いお風呂に入って部屋に戻り皆が寝静まったのを確認してからジョルノはDIOとジョナサンに気付かれないよう外へと出る

「来た来た！」

「あー、やっぱり夜は少し冷えますね」

「たしかに寒いかも」

するとジョルノは気が効くようにAにブランケットをかけてあげた

「いつの間にこんなのを…」

「Aが寒いかと思いましてね」

「気が効く～」

Aとジョルノは外にあるベンチに座れば空を見上げる

「ほら！凄い星空でしょ！」

「そうですね。日本では見れないぐらいの星の数」

Aは自分のブランケットをジョルノに半分分け与えてあげる

「A？」

「こうすればあったかいでしょ！」

ニコッと笑いジョルノも和やかされるように笑顔が溢れる

そしてまた上を見上げ少し考えてはある事を口走る

「僕達は、たくさんの数ある星の中から巡り会えたみたいですよね」

「巡り会う…？」

空には小さな流星が何個か流れ落ちていた

「私ね…星を見ているとね、ジョルノとはもっと前から出会ってたんじゃないのかなって感じるの」

「もっと前に？」

「えぇ…もっと遠い遠いとこから時間をかけて、いや、時を超えてかも…」

Aが放つ言葉にジョルノはなぜか胸が引っかかり目が離せなかった

その時のAの横顔は、AでありAじゃないそう感じた

「ねぇ、ジョルノ」

「はい？」

「…ううん、やっぱなんもない」

微笑ましく笑いAはずっと夜空を見上げている

ジョルノはこの時思った

こんなにも近いのに何故か遠く感じると…

それから2人は頃合いを見ては部屋に戻りお互い眠りについた

その晩、ジョルノはある夢を見た

目の前に血だらけのAに似た少し大人っぽい女の人を抱き上げ

泣いている自分の姿

そして、自分を含め人間を花にしている夢だった