第５０輪:ハワイ ページ1
ジリジリと太陽が辺りを照らし、地面から陽炎が出る
あまりの暑さに目の前にある海がなんとまぁ神々しく見えるのだろう
「ハワイだー！」
「来たぞー！」
「WRYー！」
ジョルノ以外の３人はテンションが上がり子供みたいにはしゃぎまくっている
暑いのによく元気でいられるなと、ジョルノは手で影を作りながらしみじみと思っていた
そして、皆、水着に着替える
ジョルノはあまり乗り気じゃないのかシートを引きテントを作っては日陰に座り日焼け止めを塗っていた
そう…Aが来るまでは…
「お待たせ！！」
Aはヒョコッと現れればジョルノは驚く
そしてAの水着姿に釘付けになっていた
肩紐がなくとても大人っぽい赤色の水着に赤いリボンがついた麦わら帽子に珍しく下ろした髪
太陽の光によってキラキラと光る金色の髪
明るい赤の水着
そして普段のAじゃ感じ取れない色気
こんな可愛らしい女を誰が放っておけるだろうか
ジョルノの胸はドキドキが止まらなかった
「日焼け止め塗りましょう」
「えー、早くしてよね」
前は自分でってクリームを貰うA
後ろはジョルノに任せる
なんて無防備なのだろうか
少しは意識してくれてると思っていたのに…
ジョルノはほんの悪戯心でAの白く小さな背中に口付ける
「！」
Aは何かの感触を感じたのかビクッと体を動かすが気にせず日焼け止めを塗り始めた
白い背中に映える紅い１つの華がつけられている事を当の本人は気付かなかった
「よし！ジョルノ行くよ！」
「はいはい」
Aは浮き輪を持って海に飛び込んでは早速ジョルノに水をかける
「冷た！」
「あはは！」
ケラケラと笑うAにジョルノも手加減ありだが軽く水をかける
「キャー！やったわね！」
「仕返しですよ」
ベーって舌を出し挑発をするジョルノにAはムキになってしばらくはお互い水の掛け合いをしていた
そして2人は疲れたのかテントに戻り座っていた
「あーあー、濡れた濡れた」
「この暑さならどうせすぐ乾きますよ」
ジョルノは崩れた前髪のカールをかきあげ後ろにやる
その姿にAは目を奪われどきっと心臓を鳴らす
「ん？」
こっちを向いたジョルノにAは顔を背けた
いつの間にあんな男らしくなったんだろう
筋肉も付いて声変わりもして男らしい色気を持って…
Aの心はモヤモヤでいっぱいだった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ななみん | 作成日時：2019年1月1日 11時
