『咲き乱れ恋の華』【学パロ】 (ページ47)

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第４６輪:事故ページ47

太陽が照らし、暑くジメジメした空気が流れていた

「あっつい～」

「暑いですね」

2人の制服は夏服になっており、2人して商店街で貰った団扇を扇いである場所へと向かっていた

「かき氷早く食べたいよ～」

「もうすぐですよ」

2人が汗水流して辿り着いた場所は、最近出来たかき氷屋さん

そのせいか沢山の人が並んでおり2人は意を決した顔をしてその列並んだ

そして暑さに耐え数十分で待ち望んでいたかき氷を手に取りAは早速口に含む

「んー！染みる～！」

「Aのそのいちごみるく味美味しいですか？」

「美味しいよ！」

「一口下さい」

ジョルノはパクッとAが二口目に食べようと掬っていたのを口に含んだ

「な！？」

Aはジョルノの行動に口をパクパクと開け閉めしては顔を真っ赤にしていた

「僕のを入ります？プリン味」

「いい！いらない！」

Aは急いでパクパクと食べてはゴミを捨て少しジョルノから離れる

「なんで離れるんですか？」

「気のせい！気のせいよ！」

明らかに意識してるなと、ジョルノは意地悪そうな顔をしてかき氷を食べ終えた

するとAは先程の器で引っ掻いたのか薬指が切れていた

「いったぁ…」

「A…」

ジョルノはAの手を取りその薬指を口に含んだ

Aは一瞬の出来事に頭が固まってしまう

「な、な…」

「ん？」

「何すんのよバカァ！！！！」

更に顔を紅潮しバッと手を振り払いその場から逃げようとしたその時、突然トラックがAの方へと突っ込んで来た

「A！！！」

「…！！」

ドン！っと体を押され代わりに誰かが引かれる音がした

Aは重たい体を起こし状況を確認しようと辺りを見渡す

そこには自分を庇って傷だらけになって倒れているジョルノがいた

どうやら原因はトラックの運転手の居眠り運転による事故

2人は救急車に運ばれ、ジョルノは部屋に運ばれベッドで寝ていた

Aはかすり傷で済み、後からDIOが飛んでやってきた

「A大丈夫か！ジョルノは…！」

「私は大丈夫…ジョルノも命の別状がないって…」

Aの手は震えていた

両親が亡くなった時の事を思い出す

「パパとママも事故で…どうしよう…ジョルノ嫌よ…死んだりしないよね？」

Aの瞳からはポロポロと涙が溢れ体を丸めたその時、DIOはAの肩を掴んだ

「大丈夫だ、奴は私の息子だからな」

「DIOパパ…？」