『咲き乱れ恋の華』【学パロ】 (ページ46)

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第４５輪:作り出す天才ページ46

いつの間にか眠りについていたAは目が覚めたのかゆっくりと瞼を開けるとそこには眠っているジョルノの姿があった

「今何時？」

携帯を見れば６時だった

通りで外が少し暗いはずだ

右手を見ればジョルノとあれからずっと繋ぎっぱなしの状態だった

Aの気配に気付いたのかジョルノも目を覚まし男にしては可愛らしく目をゴシゴシと擦り小さな欠伸をする

Aはジョルノはほんとに男の子だろうかと少し疑問を持ったがそんな考えはすぐに捨てジョルノに声をかける

「おはよう」

「おはようございます。A、体調はどうですか？」

「まだ痛みはあるけど、ましよ」

「それならよかった…食欲あります？」

「少しなら…」

「なら、あったかいものを作りますね」

ジョルノは立とうとするとAも着いていこうと立ち出した

繋いだ手はそのままで…

「え？A？」

「着いて行くよ」

そこでやっと手が離れAはブランケットを体に掛け腰に手をやりながら下へと降りる

ジョルノも後ろから着いて行きながら繋がれた手を名残惜しそうに見つめていた

Aはトイレに行き、ジョルノは台所に行き料理をし始める

すると、ドアが開けばそこには濡れていふAの姿が…

「お風呂入ってきたんですか？」

「うん。痛みがましなうちにと思ってね」

タオルで頭を拭いてはドライヤーで髪を乾かして整えていく姿に見惚れるジョルノ

料理に集中しようとジョルノはテキパキと料理を作り出した

「出来ましたよ」

「おお！うどんだ！」

そこには熱々のわかめうどんが出来上がっておりAは大はしゃぎ

すっかり元気を取り戻した姿にジョルノは嬉しそうに微笑んだ

「熱いので気を付けて食べて下さいね」

「うん！いただきます！」

美味しそうに食べるAにジョルノも一緒に食べながら見てはなぜか心の内から何か暖かいものが溢れてくる…

そんな感情が流れてくるような感じがした

「てか、ジョルノなんでも作れるよね」

「そうですか？」

「そーそー！だって植物も育てたり、料理だってなんでも作っちゃったり！まるで作り出す天才みたいだよね！」

「なんですかそれ」

フッとお互い笑い合う

まぁ料理が出来るようになったのはAの為にと独流で学んだということは内緒にしておこう

そしてジョルノが帰る時にはAはいつも通りの元気な笑顔を取り戻していた