第３７輪:コロネ ページ38
「A！急にどうしたんですか？」
「実は私、今代わりに借り物競走に出ることになっちゃって…それで紙の内容がジョルノにピッタリだったから！」
「なるほど…それなら仕方ありませんね」
承諾すればAの手を握り歩幅を合わせてはレースの上を走る
ジョルノは一生懸命走るAの姿を見ては凄く嬉しそうに微笑んでいた
紙の内容はなんて書いていたのだろう
もしかして、気になる男性、あるいは好きな人とか？
色んな期待を抱きながら2人はゴールを切った
その瞬間、DIOはカシャっとカメラを鳴らしてはジョナサンにその写真を見せる
「2人とも楽しそうだね！」
「だろう？」
その写真は、ゴールを切る瞬間を捉えた写真であり2人は今日一最高級の笑顔だった
「はぁ…A…」
「ん？…どうしたの？」
「紙の内容はなんだったのですか？」
「あー、紙の内容はね」
ドキドキとジョルノは1人で緊張していた
「コロネ！」
「は？」
コロネとはあのパンのコロネだろうか…だが、自分はパンではない
なら、なぜ…
「私はそう思わないんだけどね、ミスタくんとかがジョルノの前髪の事をコロネみたいだな！って言うから、他の人から見たらそう見えるのかな？って思ったから…
ジョルノを選んじゃった！」
悪気のない笑顔にジョルノは怒ろうにも怒れず、そうだ怒りの矛先はミスタにしようと心の中で決心した
そして、翌日
「ミスタ、ほら、4ですよ。4」
「許してぇぇぇぇ！！！4はこわぁぁぁぁい！！！」
ジョルノはある写真を見せた
体育祭の後、４の数字を大きく書いた紙をAに持たせた写真
「くそ、Aちゃんの何も分かってない笑顔が眩しい！！！！」
「そこは関係ないでしょ」
ジョルノはミスタの胸ぐらを掴んでは前後にミスタの体を揺らす
ナランチャとアバッキオとフーゴは見て見ぬ振りをしていた
「相変わらず仲がいいな！」
ブチャラティを除いては…
「「どこがですか！？／だ！？」」
普段は仲良くても今の状況はどこからどう見ても喧嘩をしているであろう
ブチャラティの天然ぶりに2人はため息をついては仕方なく仲直りをした
「たくっ、ほんとジョルノはAちゃんに対して独占欲が強いよなー。付き合ってないのに」
「どこがですか」
「うわ、もしかして自覚ないのか？お前って付き合ったらめんどくさそうだな」
ミスタの一言でまた喧嘩が始まった
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作者名：ななみん | 作成日時：2018年11月28日 23時
