『咲き乱れ恋の華』【学パロ】 (ページ36)

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第３５輪:望む事ページ36

ジョルノはAの家で朝ごはんを食べ腕の調子を見て一服してから我が家へと帰った

玄関のドアを開ければ何やらどよーんとした雰囲気が流れているではないか

ジョルノはリビングに行けば座っては呆然と涙を流すDIOとそれをあやすかの様にジョルノの写真を持って話しかける部下の姿

「パードレ！」

ジョルノが一声をかければ、DIOはゆっくりと後ろを振り向けばパァァァっと笑顔に戻ってはジョルノに抱き付く

「ちょ、パードレ苦しいです！」

「ジョルノォォォォ！！」

グリグリと頭を擦るDIO

余程寂しかったのだろう、ジョルノは苦笑いするが決して嫌ではなかった

今ではこんなにも愛されている

過去の自分とは比べられないぐらいに…

「ジョルノ…」

「はい？」

「ただいまのキスを…！！んー！」

ジョルノの前に唇を差し出すDIOに本能的な危険を感じたのジョルノ

「キモい…！！！！！」

そう叫んでは勢いよく背負い投げをする

「変態なんですか！？あなたは変態なんですか！？
手を出すのなら、他の人にしてください！！」

ジョルノはドタドタを足音を鳴らし階段を登った

「あのクソパードレ」

少しは見直して嬉しかったのに…期待は裏切らないという訳か

ジョルノは、携帯を取ってはある人物に連絡を入れた

「ジョルノ、どうしたんだ。こんな所に呼び出して」

「すみません。ブチャラティ」

ジョルノはブチャラティを近くの公園に呼び出した

「昨日の件についてなんですけど…」

「あぁ、相手の素性はもう分かってるさ。隣町の真面目な学校でそんな中でイキってる連中だそうだ」

「そうですか」

「大丈夫さ、そんな奴ら一度締められたら二度としてこない。現に女相手に武器を使う様な根性の弱いやつだ」

ブチャラティは笑いながら話し、ジョルノを安心させる

「僕はAが危ない目に合わなければそれでいいんです。

でも、僕自身のせいでこうなるのならって…」

「果たして、それが本当にあの子の望む事だろうか…」

「ブチャラティ…？」

「いや、ただの独り言さ」

ブチャラティはジョルノの頭を撫で笑う

「じゃ、俺はこれからトリッシュと出かけるんだ。また、何かあったら連絡してこい」

ブチャラティはヒラヒラと手を振りその場から去ればジョルノは空を見上げる

雲１つない太陽が輝く真っ青な空

こういう日を見ると無性にAに会いたくなるのは何故なのだろう…

そうジョルノは考えていた