第34輪:男女の差 ページ35
Aは急いで布団に潜り込んで身を隠す
明らかに様子がおかしいAにジョルノの頭の上には??がいっぱいだった
疲れているのだろうと自己解釈してはジョルノも眠りにつこうとする
電気を消せば、布団に潜り夢の世界へと入ろうとする
「…ジョルノ?」
呼んでも返事のない事を確認すればAはゆっくりと身を起こしてはジョルノの寝ている背中を見つめながらこう思った
いつの間にこんなに背中が大きくなったのだろう
いつまでも子供じゃないと分かっていたはず、頭の中では分かっている
けど、嫌な気持ちもある
曖昧なこの気持ちが嫌で吐き気がする
何もかも考えないようになれたらいいのに
そして、Aは手を伸ばしジョルノの髪に触れようとした瞬間
グイッと引っ張られ布団の中に引きずり込まれた
「ジョルノ?起きてたの…」
「えぇ、少し意地悪してみました」
布団の中ではジョルノはAに馬乗りしている状態だ
左腕は痛くないように軽くしか抑えられていないが右腕には十分男女の差が分かるぐらい力の差があった
すると、ジョルノはゆっくりと顔を近付ける
さすがのAでもこの雰囲気を感じ取ったのかギュッと瞳を閉じる
ジョルノは、少し顔の角度をずらしてはAの頬にキスを落とした
「からかいすぎましたね」
意地悪そうに笑い、A起こしてはAのベッドに座らせる
「今日はゆっくり休んで下さいね」
「う、うん」
「では、おやすみなさい」
お互い布団の中に潜り込んだ
Aは先程ジョルノにキスされた頰を優しく触った
「(熱いや…)」
嫌なくらい顔が熱くなっているのがわかる
けど、嫌じゃなかった
Aはじわじわとくる眠気に身を任せ瞳を閉じた
その頃ジョルノは…
ジョルノは先程の出来事のせいかなかなか寝付けなかった
Aには元々キスをするつもりはなかった
少しからかって終わりにするつもりだった
けど、いざAのあの表情を見たらつい体が動いてしまった
けど、嫌がられてなかったからセーフであろう
そう信じてジョルノは自身の唇をソッと撫でては眠気が来るのを待っていた
翌朝…
「んー!おはよう!」
「おはようございます…」
どよーんとした空気で登場したジョルノにAは驚く
「眠れなかったの?」
「はい…なぜか眠れなくて…」
「人の事言えないね」
無邪気に笑うお姫様にジョルノはため息をついた
15人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ななみん | 作成日時:2018年11月28日 23時