第22輪:桜 ページ23
そして、遂にAと桜を見に行く日がやってきた
2人は駅前で待ち合わせをする事にした
ジョルノは少し早めに来ては周りに誰か来てないかジロジロと見ながらAを待っていた
「ジョルノー!」
タッタッと足音を鳴らしてこちらにくるのは赤いリボンがよく似合い、スカートを揺らしながら走る少女の姿
「ごめん、待った?」
「いえ、今来たとこですよ」
Aの息を整えさせてから2人は電車へと乗る
1時間半という長い時間さえ、Aがいるだけでこんなにもしんどくないのかとジョルノは内心そう思っていた
笑って楽しそうにポンポンと話題を出し話し出すA
だけど、聞いてては全然苦にならなかった
Aが楽しそうにしてくれるだけで、ジョルノは幸せだったからだ
そんな時間を過ごしたせいかあっという間に時間が過ぎ、いつのまにか目的に着いていた
「着きましたよ」
「着いた!」
Aのテンションは最高潮に達しており、ジョルノより前に歩いてはこっちをチラチラ見ては呼びかける
「早く早く!」
笑顔で楽しそうな仕草を今向けているのはここにしかいない自分だけなんだと思うとジョルノは思わず頰を緩んでしまっていた
Aの言葉の言う通りにして少し歩幅を早くしては一緒に着いて行くことにした
そして、しばらく歩けばそこには…
「桜だぁ!」
「ですね」
Aはうろちょろとし出しては両手を差し出し桜の花弁を集めては微笑む
「綺麗…」
優しく儚げに微笑む姿はまるで女神みたいだと過言でもないぐらいジョルノの瞳にはとても綺麗で美しく見えていた
「ジョルノ?」
「いえ…」
ジョルノはAの側に寄れば、ソッとAの髪に触れる
「花びら付いてましたよ」
優しく微笑めばAは少し恥ずかしそうに頰を染めてはお礼を言った
それからはと言うものの沢山の景色を見てはお互いの写真を撮り美味しい物を食べ1日堪能をした
そして、帰りの電車に乗りAは眠たそうな声色でジョルノに話しかける
「ジョルノ…今日はありがとうね」
「いえ、こちらこそ」
「桜って言ったらね。家族と出かけた時に最後に見た景色だったの…だから、どうしても見たかったの…よ…」
そこでAはジョルノの肩にもたれるように眠ってしまった
ジョルノは自身の携帯を出す
そこでフォルダを開けばそこには先程桜に夢中になっていたAの写真を見て微笑んでいた
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作者名:ななみん | 作成日時:2018年11月28日 23時