『咲き乱れ恋の華』【学パロ】 (ページ2)

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第1輪:入学式ページ2

まだ少し肌寒い春の気温に、朝だというのに布団に潜り込む

赤子のように縮こまりながら布団から出ない

すると、突然フライパンを叩く音と大きな声が響いた

「WRYYYYYYYY！！！！ジョルノ朝だぞ！！我が息子よぉぉぉぉぉ！！！！」

朝から騒がしい声に太陽の光によって少し癖のある金色の髪を輝かせて起きる

「(朝からうるさいなぁ)」

少し寝ぼけながら新しい学ランを着て、髪を整えて階段を降りた

「ジョルノォォォォ！！！似合ってるじゃないか！！さすがこのDIOの…」

ベタベタ引っ付く父親ことDIOを裏拳で殴り黙らせる息子ことジョルノ

「パードレ。朝からうるさいです」

そう言い、速やかに朝食を食べてはチラチラと時計を見ていた

そうまるで誰かを待つように…

そこで、ピンポーンとベルが鳴りジョルノは倒れている父親を放って家を出る

そこにはジョルノと同じ金髪の少女がニコニコしながら待っていた

「おはよ！！！」

朝から元気な声と笑顔にジョルノは先程のイラつきなどすっ飛んで行った

「WRY！A！大人っぽくなったではないか！！母親そっくりではないか！！」

「DIOパパ！ほんと？？」

「ちょっと…パードレ…もうA行きますよ」

ジョルノは急いでAの腕を引き走る

ジョルノに腕を引っ張られている彼女の名は鈴原A

イタリア人の亡き母と日本人の亡き父とのハーフ

Aの両親が亡くなってからはジョルノが彼女を元気づけていた

「高校は違うのに、こっち方面来てよかったの？？」

「大丈夫。間に合いますよ」

ジョルノの学校と逆方向なAの学校に彼は着いて行く

まるで、無防備なお姫様を送り迎えする騎士みたいに…

「ここでいいよ！また終わったら連絡するね！」

「分かった。行ってらっしゃい」

今日はお互い入学式。
早めに帰れる為、お互い遊ぶ約束していた。

ジョルノはその場から走っては急いで目的地の高校へと向かう。

彼は幼い頃からAに片思いをしており、少しでも繋がりを持ちたい為、毎日送り迎えをしている

「よし…着いた」

そして、彼はある夢を持っていた

地元では評判がとても悪い高校に入学し、

そこの学校の『ボス』になる事であった。