【９】 ページ10
【蝉】
夜の街に出る。
ふらっとコインパーキングに寄り、さも自分のもののようにバイクに乗った。
実は、この穴場のパーキングは鍵がささったまんまのバイクが多い。
しかも、なかなか最新のやつだしな。
豹も蠍も、自分の好みのバイクに乗っていた。
蝉「行くか？」
豹「４時間前にか？」
蠍「蜂は心配しすぎなんだよな。」
蝉「あんなに注意深くなかったら仕事なんて見つけらんねぇんだろうな。」
豹「うわ、それ使えねぇやつじゃんか。」
蠍「蜂が人殺したって話聞いたことねぇかんな。」
蝉「全く、情に塗れた良い奴だな、蜂は。」
豹「この業界にはあんまいねぇタイプだよな」
蠍「殺し屋に業界があってどうすんだよ」
蠍はヘルメットを脱ぎ、煙草をふかした。
蝉「どうするよ？このまま４時間、指定の場所で待つか？」
豹「あんな薄暗い倉庫でか？
そこで４時間正座でもすんのか」
蠍「アホなこと言うなよ。蝉がその気になったらどうする。」
蝉「ならねぇから。」
豹「ここで少し時間潰していこうぜ」
蠍「俺もそれに賛成だ。」
蝉「俺もだな。」
エンジンを切って、ヘルメットを脱いだ。
豹も同じ仕草をする。
蠍「なぁ、そういえばあいつら知ってるか？」
この業界で顔の広い蠍が、そう切りだす。
豹「誰だ？」
蠍は間をおく。
蠍「裕翔と圭人っていう、コンビの殺し屋だ。」
あぁ、と豹が頷くのがわかった。
もちろん、俺も知ってる。
蠍「名前からしても、一般人に見えるんだ。
でも、あいつらはヤバい。
なにせコンビだからな。息ぴったりだ。」
豹「俺と蝉だってコンビだ。」
蝉「うるせぇな。お前の勝手な行動のせいで、息ぴったりじゃねぇじゃんか」
蠍「そう言い合うなって。お前らだって名の知れた殺し屋だぜ？この業界では。」
蝉&豹「殺し屋に業界があってどうする。」
…こういう時だけ、息ぴったりだな。
蠍の高笑いが、夜空に響いた。
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あいす。(プロフ) - 猫田慧也さん» そんなそんな！ありがとうございます!!褒めていただけるような作品じゃないです〜…！ですね、池田には何としても復讐したいですね…！更新頑張ります！コメントありがとうございました^^* (2018年3月26日 20時) (
レス) id: b9cecfea1a (このIDを非表示/違反報告)
猫田慧也(プロフ) - コメ失礼致します！池田大雅、ムカつきますね。蝉、豹、蠍、以外のみんなは、池田に復讐したい。それぞれの話を聞いて、蝉たちが協力する…なんて良い話なんですか！！！応援してます♪ (2018年3月26日 16時) (レス) id: 68ea1b8acf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいす。 | 作成日時：2017年12月24日 22時
