俺らはただ、てめぇを殺りにきただけだ。【Y.R&K.I】

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《鯱》


豹「うひゃー、きったなぁ…庭の手入れ誰がすんの？」


９人でぞろぞろとアパートに向かうと、朝方だというのにそこのアパートだけは雰囲気が違うのが見て取れた。


蜂「狭くてごめんな、俺ら普段３人だから。」


蜂とかいう業者が、部屋に通してくれる。


中は…なんとも殺風景だった。


蠍「ん〜！…お、豹また新しいの買ったんだな。」


蝉「ほんと、蜂はお前にだけ甘いもんな」


豹「俺が稼いだ金で買ってんだからいーじゃんか。
銃は何個あっても損しないんだぜ？」


蜂「いや、お前は買いすぎだっての。」


豹「うるさいなぁ。」


蜂「だから、うるさいのは蝉だけで十分だっつってんだろ、」


蠍「お前ら、いいから！
ごめんな、こいつらいつもこうなんだ」


僕たちをさりげなくもてなすように、紅茶をだしてくれる…さそり？


さそりとかいう人は、リビングのテーブルに通してくれた。


さそりで名前あってるかしらないけど、紫のものを多く身につけてるし…たしかに何となくさそりっぽい。


みんな、名前の由来とかは適当なんだろうけど、それぞれぴったりな名前をしてるな、なんて。


蛍「鯱、なんかこいつら、悪いやつじゃなさそうに見えるよな、」


鮫「俺も思った！」


蠍「うるさいよ。声がでかいんだって、」


日本刀を扱う３人、こそこそと話す。


鮫は話しきれてないけどね。


となりをみれば、裕翔と圭人も仲良さそうに何事か話している。


なんだろう、


この居心地の良さは。


僕がそんな不思議な感情を手にしているとき、


蜂「お？」


蝉「誰からだ？」


部屋の電話がなった。

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