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〈22〉 ページ23

〈圭人〉


4番倉庫までは、バイクで行った。


蝉や豹、蠍は盗難したバイクに乗るって聞いたことあるけど。


俺らは基本、自前のバイクなんだ。


あんまり足がつくから…とかは考えない。


悪いことを考えると、本当にそうなっちゃう気がして嫌だもんね。


裕翔「わ、なんかすごい銃声〜…」


圭人「ほんとだねぇ、」


呑気だって言われるかもしれないけど、正直こうでもしないとやってらんないと思わない?


裕翔「どうする?裏口とかあるっけ、ここ」


圭人「うん。そっちにあるよ」


裕翔「お、ほんとだ」


そんなこんなしながら、バレないように忍び込む。


中では、蝉、豹、蠍、蛍、鯱、鮫の6人が約100人を相手に戦っていた。


まぁ、30人くらいは死んでるみたいだけど。


太い柱の陰に隠れて様子を伺う。


裕翔「これ、いくら貰えんだろうね」


圭人「んー…政治家だもん、1000は行くんじゃないの?」


裕翔「だよね。俺もそう思うわ。」


裕翔はまた、外に目を向けた。


そして、裕翔はもう1度ふりむく。


俺と目を合わせてから、俺らは駆け出した。


蝉「なんだ、お前ら…」


鮫「こいつらが…圭人と裕翔…だよっ、!」


みんなそれぞれ、戦いながらも俺らの方を振り向く。


鯱「おい、僕の事離せって!」


ピンクのレインコートの声が聞こえた瞬間、裕翔が駆け出した。


あれは…鯱か。


裕翔「助けに来てやったよ、おちびさん。」


鯱「はぁ?変な事言うと刺すからね。」


そういいつつも、鯱は羽交い締めにされ首を絞められそうになっている。


その護身の後ろに回った裕翔は、思いっきりそいつの首を折った。


蛍「…うわ、何者だよ、あいつ…」


裕翔の動きに、一旦その場が静かになる。


みんな裕翔に釘付け…かと思いきや、


「ひゅう。なんだおめぇ、なかなかやるじゃんか。」


口を鳴らしてそういったのは…銃を構えた猫みたいな顔立ちの、豹。


それを合図とするかのように、またみんなが一斉に動き出した。


俺もそれに続く。


通りがかった護身の首を1つ1つ、でも確実に。


しばらくして、誰かが言った。


鮫「おい、池田純三郎がいねぇぞ!」


はぁ?


逃げやがったな…あいつめ。


結局、守ってくれたやつの命を無駄にしたってわけか。


裕翔「まじかよ…」


いまや、100人ほどいた護身はみな死んでいた。


この眺めに俺が圧倒されていると、


蝉「おい。なんでおめぇらこんなとこにいるんだよ?」


胸ぐらを、掴まれた。

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あいす。(プロフ) - 猫田慧也さん» そんなそんな!ありがとうございます!!褒めていただけるような作品じゃないです〜…!ですね、池田には何としても復讐したいですね…!更新頑張ります!コメントありがとうございました^^* (2018年3月26日 20時) (レス) id: b9cecfea1a (このIDを非表示/違反報告)
猫田慧也(プロフ) - コメ失礼致します!池田大雅、ムカつきますね。蝉、豹、蠍、以外のみんなは、池田に復讐したい。それぞれの話を聞いて、蝉たちが協力する…なんて良い話なんですか!!!応援してます♪ (2018年3月26日 16時) (レス) id: 68ea1b8acf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あいす。 | 作成日時:2017年12月24日 22時

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