俺らはただ、てめぇを殺りにきただけだ。【Y.R&K.I】

【12】 ページ13

【豹】


護身がいるなんてな。


まさか100人も。


まぁ、殺るしかねぇか。


豹「…ちっ、」


蝉「ありえねぇよな、ほんと」


とにかく、こういう時は動き回ったやつの勝ちだ。


右手にも左手にも、銃を構えた。


心臓、脳、大動脈。


相手のそういったものは全て、一瞬のうちに把握できた。


狙いを定めるまもなく、自分の勘と腕を頼りに引き金を引く。


銃声のなったその瞬間、相手の首から血がホースから溢れ出た水のように流れ出した。


豹「ははっ、余裕ってやつか？」


俺は右足で飛び上がり、空中で孤をかいた。


右前にいるやつを殺すため。


俺は今、それだけの為に動いている。


…罪悪感なんて、微塵も感じなかった。


脳天、


ただそこを狙う。


引き金を引くと、そいつの頭は…まるで血の噴水だな。


そんな時、ピンクのレインコートが動いた。


しゃち…そんな名前だったっけか。


日本刀らしきものを取り出し、円で囲まれているにも関わらず息を吐いている。


そして、回った。


アイツ…運動神経良さそうだな、


そんなことを思った瞬間、上半身が落ちた。


…真っ二つだ。


笑いがこみ上げる。


豹「ひゅう。」


なんちゅーやつだ。


笑う。


俺の笑い声は、よく響いた。


一瞬の静寂が通り過ぎる。


俺はまた、襲い掛かってきた男に銃口を向けた。

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