俺らはただ、てめぇを殺りにきただけだ。【Y.R&K.I】

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【蝉】


池田には、護身の奴がいた。


それを察し、獲物より先にそいつを狙う…が、


豹「…ちっ、」


蝉「…ありえねぇよな、ほんと」


用心深すぎだっての。


護身は軽く100人ほどいた。


そいつらが池田を取り囲む。


…これじゃあ獲物が狙えねぇ、


蝉「くそ、」


護身の内の１人が襲い掛かってくる。


ガラがわりぃ…こりゃ、裏社会のやつか。


てことは、殺しても警察が動く事は無い。


蠍「殺っちまおうぜ！」


蠍は自分から掴みかかっていく。


俺も振りかぶった。


みぞおちを狙う。


ナイフを持った右手を、深く差し込んだ。


ぐっ、と感触があるまで抜かない。


…きた、


思いっきりナイフを抜いた。


顔に血が触れる。


後ろから突き飛ばされる。


反動で転がってしまったが、すぐに起き上がりナイフを投げる。


相手の頬に刺さった。


頬が赤く染まる。


嘲笑う…とそこで、俺の前をピンクのレインコートが通り過ぎた。


…鯱か。


ピンク…鯱は、刀を取り出す。


蝉「…なげ、」


なげぇ…日本刀か。


鯱はそのまま、護身の輪に走っていく。


そして、刀を構えくるっ、と回った。


その瞬間、


どさっ、


音がして、円になり鯱を囲んでいた護身たちの上半身が全て、落ちた。


豹「ひゅう。」


なんちゅーやつだ、豹は笑う。


こりゃ、やばいかもな。


俺もそう、呟いてみた。

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