遠い夏の日4 ページ9
光side
慧「んー!疲れたぁ、」
1通りノートを書き終えた慧は、ぐでっとベッドにもたれかかった。
光「お疲れ…理解できた??
ここの単元、結構難しかったでしょ」
慧「ん、まぁそこそこー」
目の上に手を乗せて、大雑把に相槌をうつ慧に、俺はなぜだか違和感を覚えた。
光「ん、慧?」
慧「…んぇ?」
光「手…外してごらん?」
慧「え…なんで…?」
…わかってるくせに。
俺は、慧の手に触れる。
思った通りだ。
光「…熱あるね、慧」
慧「ないってば…」
ここまでされても白を切るつもりか。
光「…頭痛いんでしょ?」
慧「ん…ちょっと」
光「辛いでしょ?あとは?」
慧「めまい…する…」
やっぱりね。
なんとなく怪しいと思ったんだ。
だって、いつもはノートを移すのにそんな時間はかかってなかったし、
それにもっと言うと、慧は疲れた、なんて言ったけどあんなにぐでっとすることはない。
やっぱ、キツかったんだ…。
俺は、急いで、ナースステーションに向かった。
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とびっこ - すごく泣けました!とても優しいお話ですね。健康って凄いことなんだなと思いました!ありがとうございました!! (2019年3月15日 15時) (レス) id: bc899b6d8f (このIDを非表示/違反報告)
はにーもやし - 本当に泣けるいい話でした!これからも生きようと決心しました (2019年2月28日 17時) (レス) id: 1ee02ce53e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あいす。 | 作成日時:2018年1月12日 18時