心の弱い私を支えてください.*･ﾟ (ページ32)

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貴女side

ユ「今日ね、あたしの恋人が殺…されるの…」

貴「どうして？」

ユ「この島の花はね、すべて人の命なの」

つまり

貴「ユキナちゃんの恋人は花になるためにってこと？」

ユ「うん…この島には支配者がいてその人の言うことは絶対で…逆らえば命はない
昔はそうじゃなかったんだけどね…。
島の花は綺麗に見えるけどあの花たちは支配者が何人の命を奪ったかをあらわしている。
1日に何人の命を奪っていると思う…？15人よ…」

15人？
私はその言葉に耳を疑った

貴「15人も？」

ユキナちゃんは頷いて言葉を続ける

ユ「この島の人々は花が好きだったの…けど支配者が来て花をすべて抜いてしまった。
それで怒った人が命を奪われた。それから支配者はルールを作ったの
《1日に15人の命を差し出す。》と《1日に15本花を植える。》というルールをね。
もちろん逃げだそうとした人もいたけどそんなことをすると命はない。
島の人はみんな毎日怯えながら生きている。次は自分かも。家族かも。恋人かも。友達かも。
毎日毎日辛いの…あんな…やつ…いらない……！！」

ユキナちゃんの目からたくさんの涙がこぼれた

貴「それで今日はユキナちゃんの恋人の番なのね？」

ユキナちゃんは黙って泣きながら頷いた

貴「でもね…恋人がいなくなるからって《死》って考えてはいけない。
あなたが生きることをあなたの恋人だって願っているはずだから。
私も大切な人をなくしたことがある。けどね生きるのよ。
生きていたら良いことはあるから。どんなにどんなに辛いときもね」

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ユキナちゃんはオリジナルです

by作者