心の弱い私を支えてください.*･ﾟ (ページ44)

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貴女side

同じ人はたくさんいる

そう思う

同じ見た目の人だっているだろう

そう思う

のに

死んだと思ってた

会いたくて会いたくてたまらなかった

ずっとずっと愛してた

あなたは私の目の前にいる

どんなに同じ名前の同じ見た目の人がいてもきっと間違わない

ただただ愛おしい人

忘れかけてた人

今手を伸ばせば抱きしめられる

貴「サボっ」

コアラ「Aちゃん？」

涙が溢れて止まらなくて

あなたに久しぶりに会うのに私の顔は酷いだろう

サボ「コアラ？そいつは誰だ？」

コアラ「Aちゃんよ」

サボ「A？」

コアラ「あ、そっかサボくんまた記憶消えてるんだ」

貴「記憶…？」

コアラ「うん、この前ね、記憶を操作出来る人にね一番大切な人との記憶を消されたんだ」

貴「一番大切な人？」

コアラ「うん…それがAちゃんとの記憶だった」

貴「私？」

サボ「俺の一番大切な人？」

サボは私をじっと見ている

目の前にいるのに

やっと会えたのに

私を知らない？

私にはあなたとの記憶があるのに

あなたには私との記憶がないのね

運命は残酷なもの

私たちが会えるのはもっと先なのね