喧嘩�� ページ34
CY side
『はい、今日も頑張ってね』
って俺たちを送り出すA。
早く謝りたいのに…タイミングがない。
ステージを終わらせて楽屋に戻るといつも通りのAが俺たちを出迎える。
GR「チャニョルだけこの後個人の仕事あるから」
って言われた。
CH「がんばれチャニョラ。元気出せよ！」
CY「うん」
俺も元気出ないし、ベクなんかもっと元気ない。
Aに嫌いって言われるなんて思ってなかった。
楽屋から出るとAがいた。
『あ、チャニョル行くよ』
CY「え、あ、うん」
普通のAだ。
『それで、ここで…』
って仕事の話をするA。
『わかった？』
CY「うん」
謝るなら今しかない。
『…チャニョルどうした、元気ないね』
心配そうに顔を覗き込まれた。
俺の味方だって、言ったじゃん。
そう思うとなんか泣きそうで。
CY「この前はごめん」
『…この前？』
CY「この前、宿舎でベクと…」
『なんかあったっけ？』
ケロッとした顔でそう言われた。
え、まさか…
CY「俺らがAのこといじりすぎてAを怒らせたじゃん…俺らのこと嫌いって」
『そうだっけ』
って笑ってる。
…嘘だろ、全部忘れてる。
CY「嫌いって…」
『全然覚えてないわ…それ気にしてたの？』
CY「…うん」
ぐすん。と鼻を啜れば太陽みたいに笑ったA。
ああ…可愛いな。
『あはは、ごめん』
CY「嫌いじゃない？」
『嫌いなわけないじゃん』
背中をポンポンされて…なんか泣きそう。
『言ったでしょ、私はチャニョルの味方だって』
CY「覚えてたんだ」
『覚えてるよ…ていうか、勘違いさせてごめんね』
CY「俺…俺…」
『あーもう、泣かない。顔が不細工になるよ』
CY「かっこいいって言って」
『かっこいいよ、毎日ね』
やっぱりAはAだ。
俺たちを全部受け止めてくれる大事な人。
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作者名：enen♪ | 作成日時：2016年6月3日 22時
