小さな仕事人 (ページ26)

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呼び方① ページ26

『ちょっとお願いがあるんだけど』

それは今日の昼過ぎのこと。
事務所に練習に来てた私は廊下で練習生の男の子に出会った…そして…

「あ、EXOさんの…Aヌナ」

心臓を鷲掴みにされた。
ヌナ…って。

『わけでヌナって呼んでみてくれない？』

TA「いいよー！Aぬ…むぐぐ」

BH「待て待てタオ！ちょっと集合」

もう少しでタオのヌナが聞けそうだったのに。
なぜかベクに集合をかけられたメンバーたちが話し合いを始めた。

BH「俺たちだって"おっぱ"呼びされた事ないじゃん」

LH「確かに」

BH「ここで簡単に「ヌナ♡」って呼んだら絶対調子乗るよ、あの子」

CH「そうなったら一生おっぱ呼びはないな」

BH「だろ！？」

CY「じゃあどうするの！？」

DO「そんなしょうもない事で集合させないでよ」

BH「バカギョンス！これは一大事だぞ！おっぱ呼びチャンスだ…ここは単純に…」

全部聞こえてますけどね。
本人の目の前で作戦会議してるからね、丸聞こえ。

SE「ヌナって呼んでほしかったらオッパって呼んで…ってベキョニヒョンが」

BH「ばか、お前！言うなよ！」

『いや全部聞こえてたよ』

一語一句しっかりとね。
マンネに言わそうって押し付けたとこも。

『呼んでくれないなら全然いいけど』

CY「え！？」

『そのうち可愛い年下男子がデビューするかもだし』

ちょっと妬くかなって試してみる。

SE「Aヌナ♡」

TA「ダメだよ！他の男ミナイデ！」

なんでカタコト。
ちょろいのが2人引っかかった。

SH「A僕らのマネージャー辞めるの！？」

『なんでそうなるの』

ひとり別で焦ってるし…かわいいな。

KR「やめるのはダメだ」

『辞めません』

まあ、担当から外れることはあるかもしれないけど。
それはみんな分かってること。

LY「嫌だなあ、Aがマネージャーじゃなくなったら」

誰も言わなかったのにイーシンがそんな事言い出すから空気が重くなった。