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俺は馬鹿だ。
『チャニョル、言いたくないなら私は何も聞かないけど私はずっとチャニョルの味方だからね』
俺に何かあったってことAは気づいてる。
こんなに俺を想ってくれる人を俺は裏切った。
CY「…ごめん」
『ん？』
幸せにするって約束したのに。
最高の景色を見せるって言ったのに。
CY「別れよう」
約束を破ってごめん。
『嫌』
CY「…」
『私はチャニョルじゃなきゃ駄目なの』
その切ない瞳の中に映る俺。
CY「…ヘリヌナを抱いた」
『嘘だ』
CY「嘘じゃない」
キスして押し倒したけどそれ以上は何も出来なかった。
だけど、それは言い訳でしかない。
『チャニョルはそんなことしない』
CY「するよ、Aのこと嫌いだから」
そう言った瞬間、Aの目から涙が溢れてきた。
俺にはその涙を拭う資格もない。
『…私は好きだよ』
それだけ言ってAは走って行った。
・
チャニョルは浮気しない、きっと私だけを見てくれるなんて考え甘かったの？
昔のチャニョルが恋しい。
『ゔ…っ〜〜！！』
声を押し殺して泣いた。
誰もいない廊下で。
こんな遅くに誰も通らないだろうから。
BH「A？」
なのにそんな考えも甘くて。
『…べ、く。』
BH「なに、泣いてんの？チャニョラ？」
コクっと頷くとベクは優しく私の背中を撫でてくれた。
女遊びが激しいとか毎日女を変えてるとか
そんなの全部嘘で
チャニョルには私だけなのに、私のチャニョルなのに。
そう信じてるのに。
BH「チャニョラはAが好きだよ」
『…嫌いって言われた』
落ち着いてくるとベクがそう言ってきた。
BH「それが本音だと思う？」
嫌いって言われて私が泣いた瞬間のチャニョルの顔が頭に焼き付いてる。
あの辛そうな顔。
『…思わない』
私は今でもチャニョルを信じてる。
BH「だってさ、チャニョラ」
そうベクが言って振り返ると曲がり角の壁に寄りかかって隠れてるつもりなのか、見え見えなチャニョルがいて
『ちゃ、にょる』
呼びかけると肩がビクッと跳ねたのが分かった。
CY「…ベク、ふたりにしてほしい」
BH「ん、もう泣かすなよ」
CY「ごめん、ありがと」
ヒラヒラと手を振って去っていったベク。
私の隣にチャニョルが座った。
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作者名：enen♪ | 作成日時：2016年5月29日 19時
