自己管理 ページ8
ある日だった、いつものようにオフィスで送られてきた記事を確認していた福良が言った。
「伊沢、Aちゃんの記事が変」
は？と思いみてみると添削箇所だらけ。今まで、あったとしても2箇所か3箇所程だったのにだ。これはまさに「頭が頭痛で痛い」って感じだ。
一応、毎日は送られてきているらしいがここ数日全てそんな出来だった。
どうかしたんだろうかとメッセージを送るが既読すらつかない。電話も出ない。
まさか何かあったのでは？
「ちょっと俺、帰りに寄ってみるわ」
「わかった」
佐山は自身が記事を書くほかにも、添削もかなりしてくれていて今では立派な戦力となっている。この短期間でここまで担ってくれる存在になるとは当初は思いもしなかった。
そんな佐山が？というのがまず思ったことだった。
子供達の話し声が聞こえ、窓をみれば夕陽が差し込んできていた。もうこんな時間か。編集作業にかなり集中していたようだ。
スマートフォンを開くも新規メッセージのなかに佐山からのメッセージはない。どうしたものか。
福良にオフィスの施錠を任せ、佐山邸に向かう。
本当、俺って佐山に対して過保護だよなぁと思ってしまう。この間の傘の件だってそうだ。あれでも佐山は成人しているんだから、別に放っておいても大丈夫...じゃねえな。色々思い当たる節が...
佐山の自宅アパートは、202号室(倉庫)のみ明かりがついていた。仕事か、それなら邪魔せずに一言だけ声を掛けて帰ろうかと思ったが、それは本人に会って覆った。
「For noget？Wha...あー、何？」
「どうしたんだよ？風邪？」
「わかんない」
顔が赤く、いつもよりあどけない表情である。手には大事そうに商品を持っている。
「は？風邪引いてんじゃねぇか...大丈夫か？」
「大丈夫...」
「寝てないのか？」
「まだ梱包と納品した商品の確認が...」
この様子だと２日は寝てないようだ。仕方ない、いつも戦力になってくれているお礼に一肌脱ぐことにしようじゃないか。
「梱包材どこ？どれ包めばいい？」
「えっ、あ、そのBって書いてある段ボールに...梱包材はあっちにある...けど、待ってよ。私の仕事...」
「佐山は寝とけ。どうせ寝てないんだろう」
俺は止めようとする佐山を無視してBの箱を開ける。傷がないかチェックして梱包材に包み、納品用であろう箱に入れる。
「でもそんな...社長にそんなことやらせるわけにいかないじゃないですか...」
「困ったときはお互い様だろーが」
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zx2to5(プロフ) - >>林檎さん 嬉しいです！ありがとうございます(^-^)のんびりですが亀更新していきますのでまた読んでくださると嬉しいです！ (2020年8月19日 22時) (
レス) id: 6bc55a23b1 (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - この面白い話を一番最初から何回見たことか！楽しんで見させていただきました！ (2020年8月8日 1時) (レス) id: 618a98841b (このIDを非表示/違反報告)
zx2to5(プロフ) - ありがとうございます！またアフターストーリーを書こうかと思っていますのし、他ルートも作っていくのでそちらもできればよろしくお願いします( ^ω^ ) (2020年4月14日 11時) (レス) id: 6bc55a23b1 (このIDを非表示/違反報告)
rio - 完結おめでとうございます！楽しませてもらいました！ (2020年4月14日 0時) (レス) id: fc34d02cb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モスモス | 作成日時：2020年4月9日 8時
