たばこ ページ6
ワンピースくらいの丈だったから問題ないだろうとトップス1枚で脱衣所を出たら怒られた。
それしかないからそれ履いて！と。うーん、それなら仕方ない。
今はデスクで宮沢賢治の『注文の多いレストラン』を読みながらデータの読み込みを待っているところ。
チラッと伊沢氏をみると、此方に目を合わせようとしない。まるで挙動不審みたい。しかも耳まで真っ赤。
そうこうしてる間にデータも読み込めたし、ナイスガイや山本、Godもこうちゃんもやってきた。雨も小降りになってきたようだ。３人ともそこまで濡れた様子はない。
「さ、撮影しますかね。伊沢、須貝、こうちゃん、いくよー」
「いってらーしゃーい」
福良ママと4人が撮影部屋にゾロゾロ向かっていく。残ったのは山本とゴッド河村。私たちも次の撮影の準備や記事の添削等しなければいけないことはある。
「ねぇ、Aちゃんの着てる服って伊沢さんの？」
「んー？ビショビショになってたから借りたー」
「あ！ほんとだ！よく気付いたな、山本」
「だって今日スウェットじゃないし」
「あ！ほんとだ！」
「あの土砂降りの中、来たの?」
「うん。伊沢氏が迎えに来てくれた」
え？何？2人とも「え」って顔してんの。そんな珍しいことじゃないと思うんだけど。
だってなんだかんだ伊沢氏は優しい。
「えー？まじで？」「有り得る？」とかニヤつきながら言い始めた。有り得てますが。
「やばいやばい。須貝さんピンチ？」
「え？待って、え？」
もう2人でよくわからない話を始め出してる。仕事しろ、仕事。私なんか貴方達が会話してる間に、添削終わったぞ。
キリがいいところで煙草を吸っていたら、伊沢氏がきた。
「ちょっと1本頂戴」
「吸うんだ」
「たまにね」
「ほい、火」
「サンキュ」
珍しいな、そりゃ雨も降るか。慣れた手つきで煙草に火をつける伊沢氏は、正直にいうと絵になるなぁと思った。
「ったく、佐山は。ちょっとは危機感とか持てよ」
「煙草吸ってんのにお説教はnonsense」
「はは、それもそうか」
私がもう1本吸おうとしたところで、彼は撮影に戻っていった。
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zx2to5(プロフ) - >>林檎さん 嬉しいです！ありがとうございます(^-^)のんびりですが亀更新していきますのでまた読んでくださると嬉しいです！ (2020年8月19日 22時) (
レス) id: 6bc55a23b1 (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - この面白い話を一番最初から何回見たことか！楽しんで見させていただきました！ (2020年8月8日 1時) (レス) id: 618a98841b (このIDを非表示/違反報告)
zx2to5(プロフ) - ありがとうございます！またアフターストーリーを書こうかと思っていますのし、他ルートも作っていくのでそちらもできればよろしくお願いします( ^ω^ ) (2020年4月14日 11時) (レス) id: 6bc55a23b1 (このIDを非表示/違反報告)
rio - 完結おめでとうございます！楽しませてもらいました！ (2020年4月14日 0時) (レス) id: fc34d02cb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モスモス | 作成日時：2020年4月9日 8時
