バイトくん ページ45
目を疑った。あまりにもタイミングの良すぎるメールだった。
「と、とりあえず、返信しないと！な！」
【お問合せありがとうございます。お手数ですが、履歴書データの送付をお願いいたします。】
数分後、履歴書のデータが添付されたメールが届いた。この近所の大学1年生の男の子のようだ。真面目そうなのに何故？うち？と思うところは多々あるが人というのは実際に会ってみないとわからない。
暫くしてからアポイントメントのメールを送付してひと段落。売上の計算をして、そこから人件費などと計算してみると1人くらい雇う余裕はありそうだ。
こちらとしても発送や雑務をしていただければ助かるのが本音である。
「とりあえず、拓司には伝えておこうかな」
適当な上着をまだ整理していないスーツケースから引っ張り出してすぐ上階へ足を運ぶ。QKのオフィスへ入ると福良Pと河村氏。
「久々だね。伊沢なら今日は明日はテレビ撮影あるからって帰ったけど聞いてない？」
「...聞いてたけど、忘れてた」
「佐山さん来るの、珍しいじゃん。上がっていきなよ」
「神のまにまに...お邪魔しまぁす！」
相変わらず、オフィスは何も変わってない。ただ、私の使っていた席が誰か知らない人の席になっていることくらい。なんだかそこに座るのは気が引けて、私は適当なイスを持ってきて河村氏の横へ座る。飲みなよ、と出されたバナナオーレの賞味期限は間近で、これが私の置土産だったことがわかった。
「どうしたの？珍しいじゃん？」
「んー、なんといいますか、ここが瀬戸際とか分かれ道とかそういうのです。」
「え？伊沢と？！」
「ちーがーう！お仕事！！」
「あぁ、びっくりした」
「ちがうよ。なかなかね、1人では限界があるよなぁと思ってさぁ」
「僕たちもさ、1人だったらここまで知名度もなかったろうし、ここまで出来てなかったと思うよ。まぁ、まだまだなんだけどね」
「そっか」
やっぱり自分1人よりも誰かの力を借りれるから借りた方がいいだろう。こんな私についてきてくれる人なのかも心配だが、そこは暫く様子をみないとわからない。ものは試しである。
【早速ですが、面接をさせていただきたいと思います。ご都合の良い日をご連絡下さいませ】
「…送信っと」
「何、笑っちゃって。なんか吹っ切れた感じ？」
「福良さんのお陰ね」
「お役に立てて光栄です」
結局、拓司への連絡は次の日になっちゃったんだけどそれがあんなことを招くなんて思わなかった。
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zx2to5(プロフ) - >>林檎さん 嬉しいです！ありがとうございます(^-^)のんびりですが亀更新していきますのでまた読んでくださると嬉しいです！ (2020年8月19日 22時) (
レス) id: 6bc55a23b1 (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - この面白い話を一番最初から何回見たことか！楽しんで見させていただきました！ (2020年8月8日 1時) (レス) id: 618a98841b (このIDを非表示/違反報告)
zx2to5(プロフ) - ありがとうございます！またアフターストーリーを書こうかと思っていますのし、他ルートも作っていくのでそちらもできればよろしくお願いします( ^ω^ ) (2020年4月14日 11時) (レス) id: 6bc55a23b1 (このIDを非表示/違反報告)
rio - 完結おめでとうございます！楽しませてもらいました！ (2020年4月14日 0時) (レス) id: fc34d02cb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モスモス | 作成日時：2020年4月9日 8時
