久々のひととき ページ41
珍しいことをすれば雨が降るとよく言うがまさにそれは今日のことではないだろうか。
一つ目、久しぶりに休みを2人揃ってとれたのである。二つ目、久しぶりに2人で出掛ける。所詮デートである。三つ目、しかもそのデートが一泊2日であるということ。
これだけ希有なことが揃えば、神様も雨を降らさないといけないと思ったのだろう。
1日中、雨予報である。
しかし、たかが雨で宿をキャンセルするわけもないので集合したのだが
「土砂降りじゃねぇかよ！拓司！遅いよ！こちとら楽しみで寝不足なんだけど！！なのに、雨じゃん！靴下ずぶ濡れ！Oh my god！」
「あははー。ほんと、ずぶ濡れじゃん。大丈夫？温泉入って温もらないと」
「だねー。」
Aさん不機嫌なのかご機嫌なのかよくわかりません。あと、楽しみで寝不足って、小学生の遠足かよ！
もうすぐタクシーの予約時間。
さて、行きますか。
「私、草津初めてなんだよねーー。東大入学するまで日本だと関西圏か埼玉にいたし。Я действительно с нетерпением жду этого！」
「え？ポヴタリージェ ポジュルリュスター」
「Повторите, пожалуйста？？拓司、聞き取れたの凄！でもサムライロシアン！努力賞！」
「うぉー！伊沢拓司、努力賞いただきました！！！」
無事タクシーに乗って、車内でロシアン講座。うーん、やっぱり英語基準で考えてしまうのでそこを脱却しないとなかなかマスターできなさそうだ。
「難しそうな顔してるけど、シルボと比べたら桁違いで難しくないと思うよ」
「ラ・ゴメラ島の言葉ね！！あれはもう格が違う」
「私なんて普通に口笛ふけないもん！」
なんだか変な感じだ。喋ってる内容なんて普段と変わらない。だが、旅行の道中となると2人とも気分は上がってるし、浮き足だってるようだ。
新宿駅に着いたところでタクシーを降り、甲府行きの特急電車に乗る。「スワローあかぎ」である。うん、かっこいい。
「めっちゃ心の中で独り言やばそう。はやく！乗ろうよ！拓司！」
「お、おう！！そんな急がなくても全車指定席だから大丈夫だって」
「ちーがーう！心の問題！」
「わかりましたよぅっと」
滲み出るご機嫌が隠せていないAをみてると、あぁ今回の旅行を計画して良かったとつくづく思う。
「早く！早く！」
「はいはいっとお嬢様」
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zx2to5(プロフ) - >>林檎さん 嬉しいです！ありがとうございます(^-^)のんびりですが亀更新していきますのでまた読んでくださると嬉しいです！ (2020年8月19日 22時) (
レス) id: 6bc55a23b1 (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - この面白い話を一番最初から何回見たことか！楽しんで見させていただきました！ (2020年8月8日 1時) (レス) id: 618a98841b (このIDを非表示/違反報告)
zx2to5(プロフ) - ありがとうございます！またアフターストーリーを書こうかと思っていますのし、他ルートも作っていくのでそちらもできればよろしくお願いします( ^ω^ ) (2020年4月14日 11時) (レス) id: 6bc55a23b1 (このIDを非表示/違反報告)
rio - 完結おめでとうございます！楽しませてもらいました！ (2020年4月14日 0時) (レス) id: fc34d02cb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モスモス | 作成日時：2020年4月9日 8時
