深夜の来客�� ページ38
山本は面白い。作業中もそれに没頭しておけばもうとっくに終わっていてもいいのだが、私たちはそうもいかない。深夜のハイテンションである。
「山本から始まるー？」
「Yeah！！」
「山手線ゲーム！お題はー！通貨ー！・・ドル！」.
「рубль(ルーブル)」
「ジャマイカ・ドル！」
「円」
「ニュージーランド・ドル！」
「うわ！ドル攻め？！・・・ユーロ！」
「あ！取られた！・・レアル！」
「・・げ、元！」
「Aちゃん強いって！・・・ぺ、ペソ！」
「・・・リ、リンギット！」
「どこだっけ？それ？うわー・・・・・」
「山本アウト！リンギットはマレーシア！残念でした〜」
じゃあ次はねぇ、なんて始まるもんだから、最早作業優先なのかもわからない。ただ、久々の知識比べといいますか、頭脳戦といいますか、それが楽しくて。拓司とはよくしているけども、そこはさすが東大王でして、敵わない。5回に1回勝てるか勝てないかなのである。これでも私は成長した。
結局、作業が終わる頃には明け方になっていた。雀がチュンチュコチュンチュコ鳴いてる。
デスクには空になったエナジードリンクが数本。酒を飲まなかったことを誰か褒めていただきたい。
2人してテーブルに伏せて一息ついていると、玄関の鍵を開ける音がした。
「拓司ーー！」
「うおっ！何？！まだ起きてたの？」
「…あ、伊沢さん。お邪魔させていただいております。」
「おぅ、山本もお疲れ」
仕事終わりだと言うのにコーヒーを入れてくれて、コンビニで適当な朝ごはんまで買ってくれていたこの男は本当に私の恋人なのだろうか。気が利きすぎている。
「うわー、伊沢さんありがとうございますぅ」
「いいって。少し休んでから帰りなよ。ま、俺ん家じゃないけど」
「拓司、そこ自分で突っ込むんだ」
新発売というくるみパントーストを食べ、山本は目の下にクマを作って笑顔で帰っていった。
リビングで食器を片付けながら、ソファーで伸びをしている拓司に問いかける。
「さて、俺もちょっと休むかな...」
「ねぇ拓司。聞いていい？」
「ん？」
「...妬かないの？Will you jealousy？」
普通なら恋人がいるのに男性と２人でなんてと思われるだろう。やましいことはないし、山本は私にとっても大切な友達でもある。だから拓司にはわかってほしかった。しかし、返ってきたのは
「別に」
だった。呆気にとられていると、
「2人とも信頼してるし？Aが俺のこと好きなのはわかりきってるから」
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zx2to5(プロフ) - >>林檎さん 嬉しいです！ありがとうございます(^-^)のんびりですが亀更新していきますのでまた読んでくださると嬉しいです！ (2020年8月19日 22時) (
レス) id: 6bc55a23b1 (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - この面白い話を一番最初から何回見たことか！楽しんで見させていただきました！ (2020年8月8日 1時) (レス) id: 618a98841b (このIDを非表示/違反報告)
zx2to5(プロフ) - ありがとうございます！またアフターストーリーを書こうかと思っていますのし、他ルートも作っていくのでそちらもできればよろしくお願いします( ^ω^ ) (2020年4月14日 11時) (レス) id: 6bc55a23b1 (このIDを非表示/違反報告)
rio - 完結おめでとうございます！楽しませてもらいました！ (2020年4月14日 0時) (レス) id: fc34d02cb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モスモス | 作成日時：2020年4月9日 8時
