諸事情 ページ20
あれから、連絡がつかずに数日が経った。
佐山は辞職希望した次の日に大量の記事をメールに添付して送信してきた。
今月分は全部あるだろう。
『理由を聞かせていただきたい。返信待ってます』
と返信するも、返信はない。
一度、自宅へ行ったが留守だった。
どうしたものかと毎日メッセージの確認は欠かさない。
「なんか同じサークルの奴にAちゃんが休みすぎて留年になるんじゃないかって噂きいたー」
「は？こうちゃんまじかよ？」
「単位ヤバいんじゃない？」
佐山がいないオフィスはどこかスッポリと抜けていて物足りなかった。あれから冷蔵庫にある大量のココアのパックジュースが減らずにおいてあるし、ベランダの灰皿の吸殻は以前よりもスローペースで溜まっていく。気付けば大量のジュースも、あっという間に溜まる吸殻も日常になっていたのだ。
馬鹿だと思うが、つい先日は来る前に癖でタピオカ屋に足が向いていた。本当に無意識だった。
「本当に辞めちゃうんですかね...」
山本も1番年が近いのもあってか仲良くしていたのでくるものがあるんだろう。
「…今日、佐山の家に行ってみるわ」
「…わかった。」
その日は出来るだけ業務を早めに切り上げ、佐山の自宅へ向かった。しかし、生憎どの部屋も灯りはついておらず留守だった。仕方ないので引き返そうとした。
「伊沢氏...？」
「…佐山！」
スーツケースを引き摺って帰宅してきた彼女と鉢合わせた。
「突然悪い。話を聞きたくて」
「あぁ、はい。私も突然の申し出で申し訳ありませんでした。」
「このあと時間あるか？」
「まだ仕事が...」
「待ってるから」
「…わかりました。入ってください」
やたらと重そうなスーツケースを「持つよ」と階段を上がったがまじで重かった。っていうか暫く連絡つかなかったのは海外行ってたからか。
「ちょっと仕事してからでもいいですか？」
「あぁ、構わない」
台所には空になった栄養ドリンクの瓶が大量に並んでおり、あぁまた飯食ってないなと思った。ただ待つのもあれなので、少し先にあるスーパーマーケットへ買い出しにいくことにした。
買い出しから、戻るとスーツケースを広げ、荷物整理もそこそこにパソコン作業をしている佐山がいた。
さて、やるかと作り始めたとき「何してんの？」と言う。
「どうせ何も食べてないんだろ？腹が空いては戦は出来ぬっていうしさ」
包丁のトントントンという音と換気扇の音、外の雑音がよく聞こえた
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zx2to5(プロフ) - >>林檎さん 嬉しいです！ありがとうございます(^-^)のんびりですが亀更新していきますのでまた読んでくださると嬉しいです！ (2020年8月19日 22時) (
レス) id: 6bc55a23b1 (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - この面白い話を一番最初から何回見たことか！楽しんで見させていただきました！ (2020年8月8日 1時) (レス) id: 618a98841b (このIDを非表示/違反報告)
zx2to5(プロフ) - ありがとうございます！またアフターストーリーを書こうかと思っていますのし、他ルートも作っていくのでそちらもできればよろしくお願いします( ^ω^ ) (2020年4月14日 11時) (レス) id: 6bc55a23b1 (このIDを非表示/違反報告)
rio - 完結おめでとうございます！楽しませてもらいました！ (2020年4月14日 0時) (レス) id: fc34d02cb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モスモス | 作成日時：2020年4月9日 8時
