morning ページ11
朝9時、アラームの音がした。
もう朝か...ゆっくり目を開けると目の前にまだスヤスヤ寝てる佐山が。
基本、遅起き主義の佐山がこの時間にアラームを合わせているということは何か予定があるのかもしれない。
「おーい、佐山。...Aちゃーん。あーさ、でーすーよー。今日の予定は？」
「...ない」
「体調はどう？」
「...うん」
「...もう少し寝るか？」
「...寒い」
おいおい、寒いからって近寄るな！近寄るなっていうのは、その、あれだ、嫌とかそんなんじゃなくてだな。あー、もう。
こうなってしまっては二度寝出来ないので諦めた。手元にあったスマホを取り、先方からのメールや予定の確認でもしよう。
30分程経った頃だろう。
スマートフォン越しに視線を感じた。
「おはよ...」
「おはよう」
「...伊沢氏、申し訳ない。有り難う」
「そんなこと構わないが、自己管理はしっかりしておけ。無理は禁物。」
「...yes,sir.梱包、全部終わってるし...」
「あー、別に嫌いな作業じゃなかった」
「かたじけなさすぎる...」
「ゆっくり寝れたか？」
「えぇ..それはそれはお陰様で...」
結局は睡眠時間を削って無理をすると返って体調を崩してそれ以上に時間を要することがある。QKを始めた頃に河村と俺はまさに経験したことがある。今でこそ人材に恵まれ充足しているが、昔はそうでなかった。だから、無理をしている佐山を助けないとと思ってしまったのかもしれない。
「...朝ご飯食べたい」
「何か作ろうか？」
「いいの？なら、201にいかないと...」
しかし、まさかの(寧ろ予想はついていたかも知れないが)冷蔵庫は空。入っているのは栄養ドリンクと大量のココア。あ、こいつ今ココアブームなんだなと思った。
仕方ないので一部荷物を出すついでにコンビニまで歩いて行くことにした。
「あーたーらしーい、あーさがー、きたー」
「何でラジオ体操の歌なんだよ」
「なんとなーく」
佐山曰く、日本のコンビニは凄いらしい。プロフェッショナルという。確かに何度か海外でコンビニを使用したことはあるが日本のコンビニの安心感は凄い。その証拠に「コンビニから近い」は不動産でも人気の条件である。
「Oh伊沢氏、Cocoaがありますよ」
「あぁ、よくあるじゃないか」
「知らなかった」
サンドウィッチやパン、おにぎりなど適当に籠にいれてレジへ。佐山は店内バリスタでココアを注文してご満悦のようだ。
会社へ向かう大人達と逆に、俺たちはのんびり帰路についた。
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zx2to5(プロフ) - >>林檎さん 嬉しいです！ありがとうございます(^-^)のんびりですが亀更新していきますのでまた読んでくださると嬉しいです！ (2020年8月19日 22時) (
レス) id: 6bc55a23b1 (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - この面白い話を一番最初から何回見たことか！楽しんで見させていただきました！ (2020年8月8日 1時) (レス) id: 618a98841b (このIDを非表示/違反報告)
zx2to5(プロフ) - ありがとうございます！またアフターストーリーを書こうかと思っていますのし、他ルートも作っていくのでそちらもできればよろしくお願いします( ^ω^ ) (2020年4月14日 11時) (レス) id: 6bc55a23b1 (このIDを非表示/違反報告)
rio - 完結おめでとうございます！楽しませてもらいました！ (2020年4月14日 0時) (レス) id: fc34d02cb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モスモス | 作成日時：2020年4月9日 8時
