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撮影を撮る ページ4

撮影前、Aちゃんに記事の最終チェックを頼まれてした。そのとき、ちょっと気になる点があったので説明するとめちゃくちゃ褒められた。
あんなに目を真っ直ぐにみて褒められることはなかなかないので嬉しかったし、かなり照れた。
トドメが「須貝氏もハッピーなら私もハッピー」の一言である。
何この子。ドストレート直球じゃん。
もうさ、自分で今顔赤いってわかったもん。


スウェットというマイナス効力を0にしてしまう勢いで可愛かった。
元々、Aちゃんはルックスも整ってるしなぁ。

ていうか、この子元々いい意味でも悪い意味でも素直なんだろうなぁ。


「おーーい!須貝さーーん!撮影しますよーっと!」

「行きまーす!」

「がんばってー」

「はいはーーい」


さ、気合い入れて頑張りますかね!!今日は伊沢さんとタイマン企画である。
カメラのRECボタンを押す。


「ドー!クイズノッ!ンーチョ!伊沢と!!」

「ナイスガイ須貝です!!」

「さて、本日はですねぇ!!」


無事に撮影が終わった。残念ながらあと1歩及ばずだったが動画的には盛り上がったし楽しかった。
視聴者からのコメントや反応が楽しみな出来上がりになった。


「さっそくデータ取り込んで編集しようかな」

「伊沢さんがしてくれるなら、俺は添削しますよ!」


そんなことを話しながら撮影の後片付けをして、編集部屋に戻るとAちゃんいないし。


「え?Aちゃんは?」

「帰りましたよ!!」


こうちゃん、何故半ギレみたいに言うの。まぁ、彼女も彼女で色々忙しそうなので帰ったことは別に仕方ないと思う。


「あ!Aちゃんから面白いメール来てましたよ」

「え、何?」

「まぁまぁ、2人とも見てくださいよ」


件名も内容も何もないそのメールにはファイルだけが添付してある。
ファイルを開いてみると「違和感を感じない『違和感を感じる』ようか物語」と題された短めのストーリーが書いてあった。
そのストーリーには『頭痛が痛い』『犬と犬の散歩をした』などという二重表現が沢山使用されていた。ストーリー自体も面白いのだがこの発想が何より面白かった。


「これ面白いじゃん。」

「伊沢さんもそう思います?」

「記事としてアップできるようにしていこう。読み手が添削していくような形で。以前の添削記事に続いて第二弾だな!」


その記事は早々にアップロードされ、メンバーでもかなり話題になった。
勿論、読者からの反響もかなりだった。

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作者名:モスモス | 作成日時:2020年4月13日 0時

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